[文化部より 報告] 「第26回 手で触れる日展鑑賞会」の報告

京視協文化部・五感で楽しむ会
 昨年12月23日の10時から12時まで、みやこめっせ地下1階特別展示場において、標記鑑賞会を開催しました。
 参加者並びに協力者は、視覚障害者14名と付添並びにボランティア12名、指導の日展会員・木代喜司先生と京都教育大学・谷口淳一教授、出展作家11名、京都教育大学の美術科学生数名、京都市美術館総務課と学芸課職員の総勢約50名でした。
 今年度も大勢の皆さんのご支援やご理解のもとに、標記催しを開催することができましたことに厚く御礼を申し上げます。ここに報告と感想文の一部をご紹介します。
<作品リスト>
  順不同・敬称略。作家名、作品名、素材の順に掲載しています。
1.木代 喜司(きしろ よしじ)  《地の声》 樹脂・石膏
2.谷口 淳一(たにぐち じゅんいち)《STORY 始まり》 石膏
3.答島 英淳(こたじま ひであつ) 《鉄の時代》 石膏
4.神山 美登里(かみやま みどり) 《渚・うららか》 石膏
5.細川 忠夫(ほそかわ ただお)  《愛・迸る(はしる)》 樹脂
6.志萱 州朗(しがや くにあき)  《湖雨(うみあめ)》 樹脂
7.竹内 晋平(たけうち しんぺい) 《時の風Ⅱ》 樹脂
8.西見 智之(にしみ ともゆき)  《家族達 ーおわかれー 》 樹脂
9.横田 朋子(よこた ともこ)  《SOLO ー独奏ー 》 樹脂
10.元田 木山(げんだ ぼくざん)《夢を持って、自信もって》木彫・特選
11.石母田 ななみ(いしもだ ななみ)《希求(ききゅう)&予感》 樹脂
<参加者からの感想>
 「感想」 京都市 Tさん
 私が強く印象に残ったのは、作家の想いがモデルのポーズを通じて、詳細に表現されていることでした。そして、見て楽しまれておられるサポーターの方々が、私たちが触って楽しむ「触る醍醐味」というものを感じておられたことが、これまでにない新鮮な驚きでした。(中略)
 やはりここ数年、作家の方からの説明を直接聞けるようになったことが、この催しをさらに充実したものにしているように感じます。作品を通じて、人の心の模様や生き方、そしてアグレッシブに立ち向かおうとする姿の立ち居振る舞いが、作品に収められていることに改めて感動しました。
 このことを通じて、特別ではなくごく普通に「触って楽しむコーナー」ができること、そこからさらに日本でも「触って楽しむ文化」が発展していくことを期待します。
 参加される方々の固定化は当然かもしれませんが、このことをご存じない方々にも幅広く周知していただき、学生や女性の方など、中途視覚障害者の多くの方々にも来ていただけるような企画を考えてください。


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