この間、新しい取り組みにチャレンジしているので、それらのエピソードを中心に紹介します。

1.点字の良さを見つめ直す集い
 少しでも点字を読まれる方を増やすきっかけになればと、10月30日、南部の点字サークルの方々との集いを開き、42名の方が参加されました。京都府立盲学校の岸(きし)先生から、点字の歴史と今も輝いている意義をお聞きしました。続いて、パソコンにも挑戦し、点字触読もコツコツと続けておられる3名から思いをお聞きしました。その後、南部各地の点字サークルのアンケート結果の紹介や意見交換をしました。今回は、各サークル間の情報交換の場がほしいとの要望から、ライトハウス情報ステーションと共催で、初めて開催したものです。後日、サークル間でやり取りされたり、京都府立盲学校の点字資料室見学の検討もされ始めているとお聞きしています。横のつながりが深まればいいですね。
2.目の健康講座に100名が参加!
 11月12日、宇治市視覚障害者協会主管のもと宇治で開催。宇治武田病院の河本(かわもと)眼科部長に代表的な目の疾病について講演いただきました。視能訓練士も2名参加され、簡易な視野検査表に多くの行列ができ、見えにくい方がいかに多いかと実感しました。後日、田伏(たぶせ)相談員と共に同病院を訪問し、センターと巡回相談員のチラシ配架をお願いしました。
 なお、この取り組みの詳細は、今月号の点京ニュースでも報告があります。
3.南部の指導者研修会に240名が集まりました!
 例年、京都府山城教育局が主催されている催しで、今年は11月13日に宇治市立神明(しんめい)小学校で行われました。城陽市のリコーダーボランティアの見事な演奏を聞き、楽器にも触れさせてもらいました。6年生105名によるリコーダー演奏と合唱は壮観。その後、各地域団体が最近の取り組みを紹介し、最後はグループ毎の会員と小学生の交流。見えない・見えにくい私たちと話すのは初めての児童も多かったと思いますが、これがきっかけとなって道や駅で迷っている人を見かけたら、ぜひ声をかけてもらいたいです。
4.南部で初めてのタンデム自転車体験会
 11月16日に京都文教大学の全面的なご協力で、同大学広場をお借りして南部で初めてタンデム自転車(二人乗り自転車)体験会を実施し、32名が集まりました。同大学の視覚障害者の学生さんも参加され、その後、少しお話しできたのも有意義でした。京都サイクリング協会や綾部のタンデムを楽しむ会には、相談から当日自転車を持って来ていただいてのご支援など、大きな力をお借りしました。体験された皆さんからは「寒さなんか何ともなかった。風を切るのは楽しい」「20年振りや」などの感想をお聞きしました。後日「今度は綾部に行こう」と数人の方が言われていました。アグレッシブです。
5.11月の川柳講座の優秀作2句を紹介します
「楽しむ、楽」のお題の優秀作は、「食卓を できあい物で うめつくす」、
「考える」のお題の優秀作は、「頬押さえ 歯でも痛いの ロダン様」でした。
 この一年間、他にも多くのサロンを毎月開催しています。講師の皆さんにはボランティアでご協力いただいていますが、参加者はヨーガをはじめ、少しずつ減少傾向にあります。まだご参加のない方もぜひお越しください。
6.12月、2018年1月の予定
 12月は、障害者週間(3日~9日)があり、南部の各地域団体は街頭啓発や集いに積極的に参加しました。また、忘年会や新年会を計画・実施されていますので紹介します。12月17日に京田辺、24日に向日がそれぞれ忘年会、2018年1月10日に相楽会、12日に八幡、13日に長岡京、14日に宇治がそれぞれ新年会を開催予定で、21日には城陽が朗読サークルとの新春交流会を予定されており、南部の全地域団体で忘年会・新年会等が予定されています。
7.まもなく新しい年を迎えます
 最近、入院や手術などをよくお聞きします。見えない・見えにくいことだけでも大変ですが、生活習慣病やその他の疾病が併せて現れてきています。新しい年が、皆さまやご支援いただいている方々にとって、どうか少しでも健やかな一年になりますように。そして来年こそは駅ホームからの転落事故がないように。あはき法19条裁判の署名や学習会がもっと盛んになり、国民の支持が拡がって裁判で勝利しますように。
 この一年間、南部アイセンターを支えていただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。


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