[地域団体より 報告] 「会員親睦の旅」と「視覚障害者の集い」に参加して
福知山市視覚障害者協会
その1
去る9月25日、恒例の会員日帰り旅行を実施しました。会員・ガイドヘルパー・巡回指導員の堤(つつみ)さんを含む総勢25名が参加し、初秋の丹後路を巡ってきました。京丹後市弥栄町の研修センターのスイス村「風のがっこう京都」では、かかっていた霧や雲が晴れ、太鼓山の風車を間近に、また木々の隙間に広がる日本海の遠望をガイドヘルパーさんの名調子の説明で楽しみました。高原をわたる風と大勢に見つめられて回り始めた風車の音は、見えないものにスイス村を感じさせてくれ、秋の思い出となりました。その後、丹後半島周遊道路から海の風景を満喫し、伊根町の舟屋に立ち寄りました。生活の場と職の場が一体化された暮らしの知恵を学び、街の活気からも潮の香りからも明日への活力をもらった気がしました。宮津では、縞の財布が空にならない程度にお土産を求め、最後に智恩寺へお参りしました。25名に文殊菩薩はどんな知恵をお授けくださったのでしょう。車中では、会員が見学場所を事前に調べ、お互いにガイドするなど手作り感が心暖かく、また散策の合間には、話に花が咲き、笑い声が溢れた一日となりました。しかし、道中の至ぁ
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年前に2年続けて被災した私たちは心を痛め、手厚い復興支援が届くことを皆で祈る旅ともなりました。
その2
去る9月29日、福知山市社会福祉協議会主催の「視覚障害者ふれあいの集いに」に32名が参加し、兵庫県豊岡市出石町へ「そば打ち体験」に行きました。私たちは、見よう見まねがほとんど不可能なので、先生の指示を聞き、推測で力加減をし、打たれたそばを麺棒で伸ばしていきます。何となくコツが掴めた頃、切り手と交代して特徴のあるそば切り包丁の出番です。包丁を微々たる角度に倒すことにより、同じ太さのそばが切れる技にいざ挑戦です。男性会員が粘り強く最後まで切り終えられました。料理教室で腕を磨かれた自信でしょうか。そのおそばはお土産として持ち帰り家でいただきました。
体験終了後、秋空の下で出石の城下町を散策し、同じ城下町でも福知山と違う風情を堪能してきました。ほどよく動いた後でいただいたグランドホテルでのバイキングは大変美味でした。障害はあれど出かけること、話すこと、出会えることの喜びを皆の弾んだ声が物語っていました。この集いを企画し、添乗しご案内くださった福知山市社会福祉協議会の常務理事、担当職員に深く感謝申し上げます。