[報告] 「補装具・日常生活用具研修会」を開催しました
事業企画部
去る10月19日、南部アイセンターにおいて、補装具・日常生活用具に関する研修会を開催しました。この研修会は、日盲連の呼びかけに応えて、厚生労働省の協力で実施されており、本会としては、一昨年の福知山市に次いで2回目の開催でした。当日は、南部地域団体を中心に、多くの会員の方にご参加いただき、市町村等の職員を合わせて約60名の参加となりました。
田尻会長の挨拶に続いて、補装具費支給制度の適切な理解と運用について、厚生労働省自立支援振興室で福祉用具専門官をされている秋山仁(あきやまひとし)氏が講演され、続いて、日常生活用具の実態について、日盲連事業部長の逢坂忠(あいさか ただし)氏が講演されました。その後、多くの方から質問・意見が出され、講演者のお二人から丁寧なご回答をいただき、終了しました。なお、研修会の前後の時間には、タイムズコーポレーション様とアステム様にご協力いただき、用具の展示会も開催しました。
この研修会開催にあたり、南部地域団体には積極的な参加呼びかけなどのご協力をいただき、ありがとうございました。
今回の研修会の特徴として、国が様々な事項を決定する流れから各市町村が決定するという流れへの変化が、より加速していることを感じました。特に、日常生活用具給付事業については、国としては給付品目の参考例さえも改定されておらず、「あくまでも旧参考例に従うことなく、各市町村がニーズや実態に合わせて判断すべきである」という方針を明確に示されたことです。しかし、これは、本会や日盲連が、全国のどこに住んでいても一定レベル以上のサービスが受けられるようにすべきと考えていることからすると逆行する考え方であり、国が一定関与することをこれまでにも増して求めていく必要があると感じました。一方で、各市町村への要望活動については、地域団体とも協力して取り組みを強化していくことが益々重要になっており、積極的に取り組んでいきたいと考えています。