「あはき法19条 学習会」を開催します!

 昨秋から仙台・東京・大阪の各地方裁判所で始まっている「あはき法19条違憲
訴訟」、今年4月17日には、大阪地方裁判所で第4回目の口頭弁論が開かれました。
京都からも毎回10名近くの理事、職員と京都視覚障害者支援センターの三療事業
部の面々が出席しています。大阪での口頭弁論には西日本を中心に100名近い傍
聴者が参加され、今回も93席の傍聴席を埋め尽くしました。
 口頭弁論を重ねるごとに裁判所の対応も合理的配慮が施され、傍聴席へ入る際
の声かけをはじめ、裁判員の配置の様子や今回から裁判長が人事異動で交代して
いることなどが、冒頭で告げられました。また、第4回口頭弁論では、原告と被
告の双方からの証拠書類の提出などについての確認が行われましたが、その内容
の説明がマイクとスピーカーを用いて行われたため、前回までとは異なり、傍聴
席の私たちにも聞き取りやすい審理となりました。
 私たち視覚障害者が傍聴に参加することの大切さとともに、この問題に対する
当事者の強い感心とあはき業に携わる当事者の熱意を示すことで、裁判の成り行
きを見守り続けることの意義を強く感じました。
 しかし、こうして3か所の地方裁判所で争われている訴訟については、難しい
歴史的な背景や、現在置かれている視覚障害三療家の実態などに対する理解がま
だまだ不足しています。そこで、なぜ、今このような裁判が行われているのか、
訴訟に負けてしまうとどうなるのかなどについて、この機会に私たち当事者はも
ちろん、視覚障害関係団体や施設で働く職員も含めて学ぶ必要があります。その
うえで、日々治療を受けておられる患者さんなど、国民各層にもその実情をお伝
えし、負けることのできない裁判に打ち勝つしか活路は開けません。
 そこで、本会では次の内容で、2回の「あはき法19条 学習会」を開催いたしま
す。
 第1回は、本会理事会主催で、基本的な理解ができるよう、視覚障害三療家の
実態を踏まえて、裁判の目的や国民への訴えの要点、この裁判の意義などについ
て、三療業関係者のみならず、それ以外の視覚障害者や視覚障害者福祉に携わる
施設・団体の職員等にも分かりやすい企画を準備します。
 第2回は、本会三療部主催で、この裁判に至るまでの経過や口頭弁論での争点、
今後の見通しなどについて、少し裁判の内容についても踏み込んだ学習会を企画
します。
 より多くの方々にご参加いただき、ご存じのない方々や患者さんなどに、あな
たが語り部となって運動の輪を広げる役割を担っていただければ幸いです。
<第1回学習会>
 日時:7月9日(日) 14時~15時30分
 会場:ライトハウス 4階 あけぼのホール
 講師:辰己 壽啓(たつみ としひろ) 氏
     一般社団法人奈良県視覚障害者福祉協会の会長として、永年
     にわたり障害者の福祉活動に貢献。また、「近畿19条問題対
     策協議会」のメンバーとして、研修会の開催などに積極的に
     取り組まれている。
<第2回学習会>
 日時:8月20日(日) 13時30分~15時30分(予定)
 会場:ライトハウス 地下 研修室1・2
 講師:岡田 康平(おかだ こうへい)氏
     つくし法律事務所・弁護士。京都弁護士会では、人権擁護委
     員会、高齢者・障害者支援センター運営委員会、刑事委員会 
     等で活躍されている。
申込み:不要
問合せ:京視協事務所


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