[地域団体より 報告] 宇治市視覚障害者協会の活動報告

宇治市視覚障害者協会の活動報告
 宇治市視覚協では、9月4日・5日にわたり、鳥取県は三朝(みささ)温泉方面へ
の研修旅行を実施しました。
 初日は後醍醐天皇ゆかりの作楽神社(さくらじんじゃ)を参拝した後、鳥取二
十世紀梨記念館へ移動。16分の1ほどに切り分けられた4種類の梨を味比べして、
お気に入りの1種類を札で投票しました。その中に「新甘泉(しんかんせん)」
と名付けられた梨があるのは、どんな由来だろうと話題になりました。
 二日目の最初は、「鳥取童謡・唱歌とおもちゃのミュージアムわらべ館」へ。
昭和初期の雰囲気を醸し出す教室へ案内され、唱歌の指導。矢絣(やがすり)と
袴(はかま)の出で立ちで女先生が始業の鐘を打ち鳴らせば、私たちは途端に尋
常小学3年生。木製の机には点字で書かれた4曲分の歌詞カードが用意されていた
のは、嬉しい配慮でした。
 その昔、子どもたちを夢中にさせた木製のおもちゃに触れて、「このカタカタ
の押し車は父が作ってくれたよなあ」と遠い日を思い出す声もありました。
 次は鳥取砂丘。せいろ蒸しでお腹を満たした後、膝がすっぽり入る長靴に履き
替え、そぼ降る雨の中鳥取砂丘へ繰り出しました。日本海に向かって進むほどに、
周囲の音がかき消えたのは意外でした。「今の時期、晴天やったら足元が熱くて、
こんなにすいすい歩けへんわ」と、どなたかは砂丘の風情を楽しんでいました。
 最後の研修は「流しびなの館」で流しびな作り。女雛・男雛を作って、さん俵
に細凧で固定する作業。爪楊枝の先端にチャイナマーブルほどの丸い物が挿して
あり、これに顔を書き込む。この作業は手慣れた従業員にお任せ状態。完成した
らお土産にしてもよし、願い事を書いて、毎年3月30日に開かれる「流しびなま
つり」で館の傍を流れる川に流してもらえるのだとか。誰かは「痩せますように」
と切実な願いを託して、館に預けていました。
 当日は、台風12号の接近を心配しましたが、幸い影響なく、全行程を無事楽し
めたのは何よりでした。


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