[地域団体より] 南区視覚障害者協会「成人講座」のご案内
京都の暑かった夏が終わり、涼しい日も多くなってきましたが、
皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
当会では次のとおり、2016年度の成人講座を開催いたします。
多くの皆さまのお越しをお待ちしております。
日時:10月2日(日) 13時30分~15時
場所:洛南身体障害者福祉会館
*市バス「洛陽工業高校前」下車、御前通を南へ徒歩5分
内容:講演 「杉山和一(すぎやま わいち)の生き方について」
講師 新子 嘉規(あたらし よしのり)氏(京視協 理事)
今から400年余り前の三重県津市に生まれた杉山和一は、数え年7歳の時、当時
日本中で大流行した麻疹にかかってその高熱で失明しました。10歳で琵琶法師の
修行に入りましたが、17歳の時に思うところあって江戸に出て鍼医を目指します。
20歳を過ぎて、京都の入江流の鍼治療を学びます。30年近く京都でいろいろな
勉強をして、自分が考え出した管鍼法をもって江戸に戻ります。
江戸では世界中のどこよりも早く視覚障害者の「職業訓練所」を開いて大勢の
弟子を育てます。自分は晩年5代将軍徳川綱吉(とくがわ つなよし)のお抱え
鍼医にもなります。
現在、日本の視覚障害者の主な仕事である鍼・マッサージがあるのは、杉山和一がその基礎を築いてくれたからなのです。江戸時代の一人の盲人に何があって
このような大きな仕事ができたのか、改めて振り返ってみたいと思います。
問合せ:南区視覚障害者協会 会長 川口 景子(かわぐち けいこ)
(電話 090-8199-3994)まで。