<南部アイセンターだより>
今月は、川柳教室のお知らせと、いくつかのエピソードを紹介します。
暑い日が続いていますが、皆さまもくれぐれも、十分な休養と栄養で、夏を乗り切りましょう。
1.センターで川柳を楽しみませんか
センターでは、最近、おしゃべりサロンが始まり、毎月集まって賑やかに話されています。また、社交ダンスには、北部地域からの参加もありました。
8月のヨーガ教室には、新規に参加を予定されている方から、「行くよ」とお聞きしています。
センター内で点字の勉強などをされているグループも、城陽の点字サークルと鳥居寮の元職員の清水(しみず)さんのご協力で、毎月頑張っておられます。また、オカリナの練習も始まっています。
さらに、新しいことを始めようということで、宇治市視覚障害者協会の今里(いまさと)会長のご紹介で、会員の高野(たかの)さんに、9月から川柳をお願いすることになりました。9月12日(月)13時30分からセンターで行います。最初から句を作るのではなく、まず、川柳の楽しみを教えていただきます。趣味を楽しみ、笑顔で交流するのが、センターの趣旨ですので、経験のない方も大歓迎です。皆さまのご参加をお待ちしています。
2.センターの広報媒体が増えました
これまでの広報は、毎月の「点字京都」や、時々発行する「南部アイセンターだより」のみでしたが、このほど、情報ステーションのご協力により、「はなのぼう」に記事を載せていただけることになりました。また、「今時、ホームページも活用していないなんて」と、若い方から指摘を受けていましたが、情報宣伝部のご協力で、京視協のホームページに記事が載ることになり、先日、第1号がアップされました。いずれも、会員以外の方もご覧になれますので、裾野が広がればいいですね。
また、記事の執筆を南部アイセンター長だけでなく、多くの方が書いてくださればさらに広がりますので、ライター大募集です。センターへの思いや、利用されての感想、身の回りの様子など、気楽に書いてみませんか。
3.JR「城陽」駅に改善要望をしてきました
これまで、JR「城陽」駅を利用されている方から、いくつかの改善要望をお聞きしており、聴覚言語障害者の豊かな暮しを築く山城ネットワーク委員会の方と共に、事務局レベルで7月15日に駅員の方に要望説明に行ってきました。
ホームのエレベーター設置についてなど、経費のかかる要望項目もありますが、運用面での改善という点で、通用口に乗車券を入れる箱の設置を要望しました。現在、階段利用が難しい方が、駅で下車した際に、改札まで行く場合は、ホームの通用口からそのまま外の路上に出て、エレベーターで2階の改札口に上がり、乗車券を渡す必要がありますが、通用口に乗車券を入れる箱を設置するなど、運用面で改善してほしい等の要望をしました。駅員の方もじっくり話を聞いてくださり、要望は管轄のJR「宇治」駅に伝えていただけるとのことでした。
次に、駅からセンターまでの点字ブロック設置についてですが、センターの運営委員会で文案を確認して、今回は、当事者の方にも参加していただき、関係自治体に要望書を提出することになります。センターを利用されるにあたり、事故は絶対にあってはなりません。安全な利用のため、時間がかかるかもしれませんが、粘り強く要望を続けましょう。
4.7月21日の二つの会議の様子を報告します。
(1)宇治と城陽の朗読サークルがセンターで交流会を開催
両サークルは行事などでの誘導や、デイジーCDでセンターの様子を記
事にしたり、いつもセンターを盛り上げることを心に留めていただいており、今回もセンターを会場にして開催されました。デイジーCD作成の苦労、テープのみのリスナーへの配慮など、3グループに分かれての情報交換をされました。「京視協の会員を増やし、リスナーを増やそう」と言ってくださっています。また、交流会の挨拶では、「いつも視覚障害者に寄り添う」と言っていただき、ありがたい話です。会員が増えるように私たちも頑張りましょう。
(2)南部市町村担当職員との懇談会
市民だよりの掲載や、窓口でのセンターの案内など、各市町村には大変お世話になっていますが、人事異動で新しく担当になられた方も多いので、実際に施設や機器を見ていただき、窓口での丁寧な案内に努めていただくように、改めてお願いしました。また、登録ガイドヘルパー募集のチラシや京都府視覚相談会のチラシ、南部サテライトや移動図書館てくてくのチラシもお渡しして、ご協力をお願いしました。報告では、センターでの1年間の取り組みを説明し、例えば、パソコン・デイジー図書録音再生機PTR2の受講生が途切れていることも率直にお伝えしました。懇談では、各市町村とも、点訳奉仕員養成講習会の受講生が激減している中、ある市では、過去に途中で辞められた方にも案内しておられるとのことです。私たちとしても、声をかけられる方がいれば、受講を勧めるようにしたいですね。
また、視覚障害者支援センターと鳥居寮の中途失明者巡回相談・訓練員からも業務の様子を説明していただき、下半期のサテライト事業のチラシも配布していただきました。なお、宇治市以南での昨年度の相談件数は199件、一昨年は99件なので、センターとの連携も含めて効果は出ています。一方、口丹地域での相談件数は減っており、全体で考える必要がある課題ではないでしょうか。
5.秋の取り組みについて
南部地域では、10月2日(日)の南部白杖安全デーを中心とした様々な取り組みが予定されており、ライトハウスの情報ステーションが9月1日(木)13時30分から京田辺市中央公民館で実施される「移動図書館てくてく」が皮切りになります。
私たちだけでなく、会員以外の方や、ボランティアサークルなどのサポートいただいている関係者、また、幅広く府・市民の皆さまにも参加を呼びかけて、視覚障害について理解を深めていただける集まりにすることで、センターとの連携に結びつくのではないでしょうか。そのためにも、今年の秋を皆で盛り上げていきましょう。