第50回白杖安全デーに向けて(その4)
4月号から掲載をスタートしたこのコーナー。今月号は、昨年度まで実行委員長を務めてこられた北村裕喜子(きたむら ゆきこ)さんからです。
白杖安全デーに関わってきての思い
第50回白杖安全デー実行委員会
北村 裕喜子
私が白杖安全デーに関わり、今年で14年になりました。第41回から昨年まで実行
委員長を務めさせていただき、多くの方と出会い、思い出もたくさんできました。
これまでの白杖安全デーを継承しつつ、新しい内容を取り入れていこうと、その年の中身を委員の皆さんと共に検討していく作業は本当に大変でした。一人でも多くの
参加者を得るにはどうしたらいいのか。私たちの思いを社会へどう伝えていけば
よいのか。何度となく時間をかけて話し合いをしました。話がなかなかまとまらず
時間ばかりが過ぎてしまったこともあり、委員の気持ちがバラバラになりかけた
こともありました。ライトハウスの玄関にある鳥居(とりい)先生の銅像の前で、
こんな時、先生だったらどうされるだろうかと、銅像を見続けたこともありました。
白杖安全デーを続けていけるのか、やることに意義はあるのか。そんなことを考えながら進めていましたが、続けていくことでいいのだ、それが大切であるという
ことに、ふと気づかされた時がありました。その頃でしょうか、私に「白杖の
北村さん」と声をかけていただくことがあり、委員長として、継続することができたこと、この取り組みの中で、多くの方々に関わっていただいてきたことを実感し、
とてもうれしかったことを覚えています。継続は力なりの言葉を信じやってこられたことに、とても感謝しています。
私たちが安心して歩ける安全なまちづくりの実現は、まだ充分ではありませんが、白杖安全デーを通じて、私たちの思いを社会にしっかりと伝えて次の時代へつないでいきたいものです。