白杖安全デー南部集会の報告
宇治市視覚障害者協会
今年度は、宇治市視覚障害者協会が担当で、去る10月4日に南宇治コミュニティーセンターを会場に実施いたしました。
宇治、京田辺、相楽、城陽、長岡京、向日、八幡の各団体長で構成する実行委員会では、地域のJR線をはじめ、私鉄のプラットホームを利用するにあたり、視覚障害者にとって危険な部分や改善された点などの点検報告を中心に据えました。
当初は、各鉄道事業社に出席していただき、「安全なホーム利用に向けて」などの意見を述べていただく予定で事前の打合せから参加していただきましたが、当日の集会は全社が欠席という残念な結果でした。
開会式では、宇治市副市長の土谷炎(つちや ほのお)氏、宇治市社会福祉協議会副会長の曽谷武(そたに たける)氏から祝辞をいただきました。
その後、長岡京市の岩本信子(いわもと のぶこ)氏、京田辺市の岡井丈志(おかい たけし)氏、宇治市の平井由里(ひらい ゆり)氏から、日頃、利用している最寄り駅のプラットホームについての点検報告がありました。ホーム上の内方線付き点字ブロックの敷設が行き渡っていないということが共通した内容であり、単独歩行の視覚障害者の安全を確保するため、改善を急いでほしいという要望がでました。
これを受けて、八幡市の磯部啓恵(いそべ ひろえ)氏が決議文を読み上げ、満場一致で採択されました。
集会終了後は、100名を越す参加者の皆さんとデモ行進を行いました。会場からイオン大久保店までの車道を使い、「点字ブロックの上には物を置かないでください」など、3点のメッセージで買物客に呼びかけました。
これらの模様は、後日、地元新聞に詳しく取り上げられ、さらなる啓発につながったものと期待します。