南部アイセンターだより

 9月は40名以上参加の行事が続き、9月18日現在での延べ利用者数が1120名となりました。多くの皆様のお陰です。ありがとうございます。
 京都ライトハウス情報ステーションの移動図書館「てくてく」には、朗読・点訳サークルのボランティア、図書館や行政関係の職員など幅広い参加があり、視覚障害者で新たに利用希望の方も来られました。「行事を企画する際、ライトハウスから遠い地域については職員が出張して行うことで、京都市内と同等に参加できるようにして欲しいとの要望も出されました。
 高齢部の役員研修会には遠く丹後地域からも参加され、昼食には京都府聴覚言語障害センターのおいしい弁当をいただき、午後には城陽の文化財の講演を受けました。懇談では、「いい施設ができた。もっと利用したい」、「京視協は独りぼっちの視覚障害者をなくそうと言っているが、運動は進んでいないのではないか」などの発言がありました。
 城陽市民大学では、視覚障害者が拡大読書器を使って爪をきったり、編み物を楽しんでいることを紹介。「近所に見えにくそうな方がおられたら、ぜひアイセンターに行くことを勧めてほしい」とお願いしました。
  9月17日には、京都府山城教育局主催の視覚障害者指導者研修会が木津高校で開催されました。市町村からマイクロバスも出していただき、ボランティアの方も含めて総勢97名の多くの参加がありました。乙訓地域以外の府南部地域では、南部白杖安全デー以外で多くの会員が集まり交流する唯一の場でもあります。
 木津高校の学生が、準備から本番、後片付けまで一生懸命取り組んでくれました。会員は茶香服(ちゃかぶき)を楽しみ、何と全問正解の方もおられました! 各地域団体から行事などの紹介を行い、南部アイセンターの取り組みも報告しました。その中で、相楽会の松本支部長からは、「長年、要望してきたことが今年初めて実った。精華町の会員で10月に六甲山に出かける予定だが、町が行事案内を会員以外のすべての手帳交付者にも送付してくれたお陰で、すでに会員以外に数名の参加申し込みがあった」との報告がありました。
 個人情報保護の厳格化により私たちが直接会員以外の視覚障害者に行事案内などが行えない中で、今回の城陽市や精華町の取り組みは、大変評価できます。会員や一部の方だけでなく全員に通知すれば、必ず参加者は拡がり、独りぼっちの視覚障害者をなくすことにつながります。今後、他の市町村でも実施していただけるよう働きかけていくことに大きな意義があると感じました。
 9月18日の京都府視覚相談会には、ご家族とともに36名の方がこられ、熱心に説明を聞いておられました。個別相談が4件、盲導犬体験も2名が受けられ、京都府の担当職員の方も「こんなに沢山の方に来ていただけてよかった」と述べておられました。これまで開催地域の市町村では、最近5年間に視覚障害の身体障害者手帳を交付された方のみに案内を送られるのが通例でしたが、今回、城陽市は市内の手帳交付者約270名全てに通知していただけたことが、大きな成果につながりました。参加された方が、情報を素早く掴み、早期にサービス利用につながれば良いなと思います。しかし、用具販売業者から、最新の海外製拡大読書器(据置型)の一部が、価格高騰などにより来春から一挙に7万円も値上げされる予定と聞いて驚きました。見えにくくなる中でも積極的に社会参加したいと願う私たち視覚障害者にとっては、大きな負担増となりますので、対策を講じていただきたいものです。
 午後の「南部アイセンターに期待するもの」との講演会にも23名が参加されました。意見交換では、マイナンバーで個人に交付されるカードや障害年金申請についての疑問が出されていました。
 アイセンターでは10月も多くの行事がありますし、城陽市民に限られますが、城陽市委託事業のパソコン教室やコミュニティ支援講座も始まります。同時に、サロンにするためのクラブや趣味の取り組みについても、大いに拡げたいものです。お手伝いしましょうかとの声も少しずつ寄せていただいています。ゆっくりお茶を飲んで、楽しく語り合える場を拡げられるよう、ぜひ、皆様のご協力をよろしくお願いします。


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