南部アイセンターだより>
『点字京都』の読者の皆さん、こんにちは。
まず、前号で紹介しきれなかった10月前半の話題からです。
1.京都府情報コミュニケーションプラザが開設10周年
今年、アイセンターのある建物、京都府情報コミュニケーションプラザが開設10周年を迎えました。そして10月11日、城陽市男女参画センターにおいてその記念式典が開催されました。式典には各関係団体の代表の方が来賓として出席され、本会からも岡田会長が来賓として出席させていただきました。大久保センター長も末席にて出席させていただいております。
2.講演会「人生百年時代に向けて」を開催
11月13日、50年以上にわたり治療家として地域医療に貢献してこられた新子嘉規(あたらし よしのり)先生を講師にお迎えし、標記講演会を開催しました。参加者は視覚障害当事者と付添いの方、合わせて18名です。
前半は元気に百歳を迎えるための心構えや日々の過ごし方などについてのお話、後半では血管の老化防止のためのストレッチなど、実際の動作を参加者の皆さんにやっていただきました。
質問コーナーでは、今回のテーマにかかわるもの以外にも多くの質問がありました。これからの寒い季節に向けて、とても有意義な講演会であったと思います。
3.府内南部の2団体が「あしらせ」体験会を開催
11月14日、京田辺市視覚障害者協会が「あしらせ」取扱店の方をお招きし、「あしらせ」体験会を開催しました。続いて11月19日には、城陽市視覚障害者協会も同じ体験会を開催しています。京田辺では当事者と付添いの方、ボランティアの方、合わせて15名が参加、城陽では当事者と付添いの方、合わせて12名が参加しました。
「あしらせ」とは、視覚障害者の単独歩行を支援するためのナビゲーションシステムで、足に取り付けた機器が振動によって情報を伝えてくれるものです。
京田辺では、皆さん、「あしらせ」の体験をさせていただけたと聞いています。でも、アイセンターを会場にした城陽では、機器のトラブルにより実際の体験をすることはできませんでした。とはいえ、意見交換のほうは十分にできたのではないかと思います。
まだまだ不具合の多い「あしらせ」のようです。さらに改良を加えて、より良いものにしていっていただければと思います。
4.川柳句会「万華鏡」・11月
優秀作が2句あります。お題「風」で1句、そして自由句から1句です。
「すきま風《かぜ》 家《いえ》も夫婦《ふうふ》も 老朽化《ろうきゅうか》」
宇治市 山之内 純子(やまのうち じゅんこ)さん
「今《いま》の子《こ》は 柿《かき》に種《たね》あり 知《し》ってるか」
宇治市 今里 弘美(いまさと ひろみ)さん
家も古くなると、窓や戸の建てつけが悪くなり、すきま風が入ってきたりします。そういえば、京都の地下鉄の古い電車の中には、走行中に扉がガタガタと音をたてているものがあります。夫婦というのもそういうものなんでしょうか。この句は山之内さんの実体験? そんなことはないと思いますけど…。
今、種のない柿があるんですか。知りませんでした。昔は、ちょっと町から外れると、庭に柿の木がある家がけっこうあったものです。今の子どもたちは、そんな風景をほとんど見たことがないんでしょうね。
5.京都府情報コミュニケーションプラザからのお願い
建物の1階入り口の自動扉の1枚目と2枚目の間の空間(受付の反対側)と、建物に入って正面のロビーにプラザから出荷する荷物を置いていることがあるそうです。
点字ブロックにはかからないように置いてもらっていますが、ブロックから少し逸《そ》れて歩かれると当たる可能性があるとのことです。
置く場所を変えることができないとのことですので、危険がないようにできる限り壁側に寄せることや、台車に緩衝材を巻く等はお願いしておりますが、お一人でセンターに来られる方はご注意ください。
*南部アイセンターのサークル活動や行事についてのお問い合わせ
電話 0774-54-6311(平日9時~17時)