第78回全国視覚障害者福祉大会(千葉大会)に参加して

会長 岡田 多栄子
今年の大会は、5月25日~26日、千葉市のTKP東京ベイ幕張ホールで開催されました。本会からは、付添いも含めて6名が参加しました。
 25日午後、開会式での千葉県警察音楽隊による歓迎の演奏に引き続き開催された分科会は、生活・バリアフリー・職業の三つの会場に分かれて、全国各地から提案された議題について、議論されました。
 なお、京都からは次の三つの議題を提出し、全て承認されました。
1.地域生活支援事業の国庫補助金は、必須事業の一部を実施していない自治体に対して配分を減額することから、この配分の仕組みを改め、視覚障害者にとって必要な任意事業が地域のニーズに応じて確実に実施できるようにすること。
2.無人駅や無人の時間帯がある駅に設置されているインターホン、券売機や精算機を視覚障害者が安心安全に利用するため、位置を知らせる音声案内、機器の画面読み上げ機能の導入やテンキーの設置、呼び出しボタンへの点字表示といった視覚障害者にとって必要な整備をまとめたガイドラインを、国が作成すること。
3.現在の通勤支援における制度の複雑さをなくし、職場介助者の制度を利用している場合にも、通勤については容易に雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業を利用できるようにすること。
全国の各団体から出された提出議案は、今後関係省庁ごとにまとめられ、要望活動に移っていくこととなります。
 その後開催された全国団体長会議は、全国の加盟団体の代表者と女性・青年・音楽・あはき・スポーツの5協議会の代表等が参加し、今年度の日視連の活動計画等が検討されました。
 夜の懇親会では、威勢のよい和太鼓の音に迎えられ、全国から集った参加者が大いに交流を深めました。
 翌日26日の午前は、会場満員の参加者で全国大会(大会式典と大会議事)が2部制で開催され、その模様はYouTubeでもライブ配信されました。令和6年度運動の成果ならびに決議処理報告、令和7年度運動方針が承認され、それを受けて宣言を高校生が、決議を大学生が読み上げ、大きな拍手で全国からの参加者が承認し想いを確認し
ました。
 点字考案200年の今年、日本点字の父、石川倉次(いしかわ くらじ)ゆかりの地である千葉県で全国大会が開催されたことの巡り合わせを感じながら、帰途につきました。
 なお、次年度第79回大会は、宮城県と仙台市の共同主幹で開催される予定です。


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