<南部アイセンターだより>
点字京都の読者の皆さん、こんにちは。
立春が過ぎて間もなく、日本に今シーズン最強の寒波がやってきました。2月の7日から8日にかけては、アイセンターのある城陽市内でも雪が2センチくらい積もりました。
ある視覚障害者の方によると、7日の夜のライトハウス近辺では路面が雪と氷に覆われ、歩道と車道の境目や横断歩道を示す点字ブロックがとてもわかりにくくなっていたそうです。その方は外出しての帰り、通りがかりの人に助けてもらってようやく家に帰り着いたということでした。やはり城陽地域とはずいぶん状況が違いますね。こういう日は、視覚障害者でなくても外出はしないほうがいいのかもしれません。
1.朗読ボランティア「陽声(ようせい)」が朗読会を開催
2月13日、城陽市立福祉センターにおいて朗読ボランティア「陽声」の朗読会が開催されました。今回も『源氏物語』や七福神が大阪の市内観光をするという落語のネタ、そして小川未明(おがわ みめい)や太宰治(だざい おさむ)の短編など、多彩な作品が披露されていました。
大河ドラマに紫式部(むらさき しきぶ)さんが登場したことでもありますし、『源氏物語』について少し書かせていただきます。取り上げられたのは、光源氏( ひかる げんじ)の誕生から青年になるまでのところです。むかしむかし、古文の授業で習ったときには古語辞典を引くのに一生懸命で、内容の理解どころではありませんでしたが、口語訳を聞くとこれでもかというくらいに恋愛物語であることがよくわかります。まあ、平安時代の上流階級のお話なんでしょうけど、世界的な名作といわれるだけあって、聞いていてなかなかおもしろいです。当時の庶民の生活の実態が気になるところではありますが…。
「陽声」の皆さんには、楽しく、そして有意義な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
2.川柳句会「万華鏡」・2月
優秀作は自由句の中から、宇治市の新井温雄(あらい はるお)さんの
歯が痛む 煮豆に替える 年の数
でした。
歯が痛いときには、何をやっても楽しくなれないといいます。節分、みんなが楽しそうに豆をまいているのを見ても、けっこう憂鬱な気分です。歯は痛いけど、齢の数だけ豆は食べたい。固い豆を煮豆に替えるのは一つの手かもしれませんね。
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