[報告] 第33回手で触れる日展鑑賞会の報告

社会参加部
 昨年の12月22日、京都市美術館において、標記鑑賞会が開催されました。8名の視覚障害者と作品提供の作家、京都教育大学の関係者、美術館の関係者、付添い・ボランティア等、総勢45名の参加者で開催されました。参加者の中から、はじめて参加されたK様の感想文をご紹介します。
〇「手で触れての感想をお聞かせください」
自分の手で実際に作品に触れることができ、作品がとても身近なものに感じることができました。触っているうちに、全体像を頭に浮かべることができるようになり、とても愉快でした。
〇「特に印象に残った作品についての感想などをお聞かせください」
1.木彫りの作品(はなびら・桐《きり》)で、木の中から妖精を掘り出したような印象を受けました。木の部分がそのまま残っているのもとても効果的だと思いました。
2.石をご自宅の庭にずっと置いておき、その石に潜《ひそ》む石の精?を掘り出した作品(遠い空・砂岩《さがん》)にも興味を持ちました。
3.男性の塑像《そぞう》(残蕨《ざんけつ》・樹脂)で両手と両足(外反母趾)の指の表現が力強く、印象に残りました。
4.古墳時代の男子像(言《こと》の音《ね》・石膏《せっこう》)で、両手の形が印象的でした。古墳時代から現代の私たちに何か、言霊(ことだま)を伝えているような感じを受けました。
5.先生が散歩に行って、気に入ったものは何でも持って帰り、集めたもので作品(燃える日々・石膏、紙ほか)を作っておられるのは、とても愉快でした。こういう作品を子供たちに見せてあげたいですね。
次回は、大勢の皆さんの参加をお待ちしています。


現在、シンプルな表示の白黒反転画面になっています。上部の配色変更 ボタンで一般的な表示に切り換えることができます。


サイトポリシー | 個人情報保護方針 | サイトマップ | お問合せ | アクセシビリティ方針 | 管理者ログイン