各地域別の福祉大会を開催しました

地域団体支援部
コロナ禍のため、昨年度まで参加定員を定めての実施が続いていた各地域別福祉大会ですが、今年度は、いずれの地域も定員を設けることなく開催することができました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。各大会の概要を報告します。
<府内北部地域福祉大会>
3月4日、綾部市ものづくり交流館(北部産業創造センター)において開催されました。参加者は当事者、付添い合わせて70名、本部からは藤原副会長が参加しました。
 前半では、各地域団体からの活動報告を行いました。日々の活動で工夫していることや良かったこと、また一方で困っていることや今後取り組みたいことなどの発表がありました。他の地域団体の取り組みを知り、学び合える時間となりました。
 後半では、地域団体からの要望事項についての検討を行いました。要望項目が多かったため、鉄道関連、バス関連、日常生活用具・補装具等、同行援護、その他の五つの分野ごとに、意見交換を行いました。地域団体と本会が協力しながら、一つでも多くの要望が実現するよう、取り組んでいきたいと思います。
<府内南部地域福祉大会>
3月20日、京都府情報コミュニケーションプラザにおいて開催されました。参加者は当事者、付添い合わせて46名、本部からは井上・藤原両副会長が参加しました。
 前半の講演会では、クライミングハウス・Rock《ロック》 on《オン》 the《ザ》 Beach《ビーチ》を運営されている濱ノ上輝(はまのうえ てる)さんを講師としてお招きし、お話をしていただきました。濱ノ上さんはお話の中で、視覚障害を持つ息子さんがクライミングと出会って世界の舞台で活躍するようになったことやクライミングハウス設立の経緯などについて述べられました。クライミングは視覚障害者でも十分に楽しめるということもお話されています。
 講演のあとの質問タイムでは、視覚障害者のクライミングの方法や利用料金のことなど、多くの質問が出されました。また、盲ろうの方からは「盲ろうでもできるのですか」という質問がありました。「まだ試行錯誤のところはありますが、もちろんできますよ」というお答えでした。この講演が、視覚障害者の積極的なスポーツ活動への参加の一助になればと願っています。
 後半では、各地域団体からの要望事項の提出と意見交換が行われました。 鉄道利用に当たっての駅無人化対策、バス停への点字ブロックの設置、補装具・日常生活用具給付基準額の見直し、市庁舎の点字ブロックの付け替えなどさまざまな課題が提出され、活発な議論が交わされました。すぐには解決できないような課題もあるとは思いますが、生活環境部などと連携しながら、途切れることなく要望活動を続けていきたいと思います。
<京都市内地域福祉大会>
3月17日、ライトハウスで開催されました。参加者は、当事者と付添い合わせて35名、本部からは久保・藤原両副会長が参加しました。
 前半では、手口が巧妙化しているオレオレ詐欺や、外出時に自分を守るための防犯対策などについて、北警察署の方にお話しいただきました。
 後半では、市内各地域団体から提出された要望事項についての検討等を行いました。京都市内は府内と比較して、地域団体活動に参加される会員の方が少ないことが課題となっています。理由は様々だと思いますが、各地域団体から提出される要望を見ますとまだまだ解決されていない課題は多く、それを解決していくためには、京都市内であっても各地域における取り組みが大切であることを実感しました。地域団体支援部が中心となり、他の部局とも連携しながら取り組んでいきたいと思います。


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