<南部アイセンターだより>
1.アイセンターのセンター長が交代
大久保和英(おおくぼ かずひで)が3月31日をもってセンター長を退任、代わって4月1日からは北村裕喜子(きたむら ゆきこ)がセンター長を務めさせていただいております。
以下、大久保からセンター長退任のごあいさつ、北村からセンター長就任のごあいさつを申し上げます。
大久保です。2020年4月からこの3月までの3年間、センター長を務めさせていただきました。
思い返せばこの3年間はコロナの真っただ中、センター長に就任したころは南部アイセンターだよりを自宅で書いていたものです。コロナの感染拡大によりサークル活動などが一時中断を余儀なくされたこともありました。そんな中とはいえ、皆さんに十分満足いただけるような運営ができていたかどうか、ちょっと心残りがあります。
でも、南部地域の多くの方々と交流の機会を持つことができましたし、楽しい時間を過ごすこともできました。本当にありがとうございました。
引き続きアイセンターのパソコン講習会などには参加させていただくつもりです。これからもアイセンターへのご協力・ご支援、よろしくお願いいたします。
北村裕喜子です。この度、2023年4月1日付けで南部アイセンター長を拝命致しました。明るい兆しが見えにくい社会情勢の中、私たち視覚障害者をとりまく諸問題も山積しております。そのような中、センター長という重責を担うことになり、身の引き締まる思いです。
私は京都市在住で先天性緑内障の弱視です。本年3月まで鳥居寮に通所し、点字やパソコン、アイフォ-ンなどの訓練を受けていました。2年間の訓練で、ゆっくりではありますが点字で小説などが読めるようになってきました。習い始めた頃は点の位置を把握することがとても難しく、何度も挫折しそうになり、なさけない気持にもなりました。しかし、先生方に励まされ、仲間と思いを共有できたことが支えとなり、これまでは苦手であったことにも挑戦することができました。この経験を活かし、その方にとって必要な情報を獲得していただけるよう、今日よりも明日、少しでもその方らしく前向きに過ごしていただけるよう、皆さまの思いに寄り添える一員となれるよう、南部の支援者の皆さまと連携していきます。
アイセンターはこれまで南部の皆さまが中心となり、お一人お一人の思いを積み重ねて作り上げてこられた場所です。その場所を皆さまとともにさらに温かくいつでも集える場所にできるよう未熟ながら精進いたします。わからないことばかりでご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
2.スマホ講習会がスタート
アイセンターでは、毎月4回、城陽市委託のパソコン講習会を開いてきましたが、5月からはそのうちの1回をスマホ講習会に置き換えることになりました。講習が軌道に乗るまでは試行錯誤があるかもしれませんが、受講者の皆さんの要望にはできるだけ応えていきたいと思っています。
この講習会は城陽市にお住まいの視覚に障害のある方が対象なのですが、定期的なスマホの講習会はアイセンターでは初めての試みということで、ここに紹介させていただきました。
3.川柳句会「万華鏡」・3月
大久保センター長が退任ということで、初めてセンター長の句が点字京都掲載の句として取り上げていただけることになりました。
もう 愛《あい》だけで 暮《く》らしていける 齢《とし》じゃない
という一句です。お題のない自由句ですが、当日の優秀作であったかどうか、疑問ではあります。
大久保センター長によれば、「三畳一間でもいっしょに暮らせるだけで幸せ」と思っていたあのころと比べると、今はずいぶん心変わりしてしまったなあというような意味らしいです。
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