南部アイセンターだより》

1.城陽市で朗読会を開催
 10月19日、城陽福祉センターにおいて朗読ボランティア「陽声(ようせい)」の朗読会が開催されました。
 今回の朗読会では、金子みすゞ(かねこ みすず)の詩や竹久夢二(たけひさ ゆめじ)の童話、そして皆さんご存じの浜田広助(はまだ ひろすけ)の童話「泣《な》いた赤《あか》おに」などが朗読されました。
 中でもすてきだったのは、城陽市立今池《じょうようしりついまいけ》小学校4年生の師橋(もろはし)ひよりさんによる、あまんきみこ作の「白《しろ》いぼうし」の朗読でした。感情をこめたやさしいお声での朗読には、誰もが心を動かされたのではないかと思います。
 ここで少しだけ「白いぼうし」について…。
 あまんきみこさんは児童文学作家。1931(昭和6)年、中国は旧満州の生まれだそうです。「白いぼうし」は、松井(まつい)さんという心やさしいタクシーの運転手さんを主人公にしたファンタジーのシリーズの一編です。小学校4年生の国語の教科書でしばしば取り上げられているということですので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 「松井さんの職業はタクシーの運転手。乗せるお客さんがあるときは動物だったり、あるときは道路や地面でないところを走っていったり、またあるときは時間と空間を往復したり。そんな日常と非日常が交差する松井さんのファンタジックなタクシー業務は今日も続く」
 皆さんも、一度あまんきみこさんの作品を手にされてみてはいかがでしょうか。
2.アイセンターで機器展を開催
 11月8日、京都ライトハウスの用具担当の方に拡大読書器や白杖、日ごろよく使う便利グッズなどを持ってきていただき、機器展を開催しました。
 来場者の中には、その場で白杖の購入を決めた方もおられたと伺っています。来場者の皆さんには、いろいろな機器の説明を聞きながら、有意義かつ楽しい体験をしていただけたのではないかと思います。
 ご協力いただいた京都ライトハウスの皆さん、ありがとうございました。
3.川柳句会「万華鏡」・11月
 優秀作は自由句の中から、宇治市の小谷正義(こたに まさよし)さんの
 もやもやを 子《こ》どもにあたる 愚《おろ》か者《もの》
でした。
 もやもやイライラするのは誰にでもあるものです。周りにあたりたくなることもあるでしょう。しかしその前に一呼吸おいてこの句を思い出してみるのもいいかもしれませんね。
*南部アイセンターのサークル活動や行事についてのお問い合わせ
 アイセンター直通 080-6229-0035(平日9時~17時)
※0774-54-6311については、11月より京視協ガイドヘルプステーション(京都ライトハウス内)へ転送となっています。


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