[報告] 第56回白杖安全デー府内南部集会を終えて
京田辺市視覚障害者協会
会長 内野 正光(うちの まさみつ)
10月2日午後から京田辺市商工会館において、第56回白杖安全デー府内南部集会が開催されました。京都府視覚障害者協会の久保会長の挨拶や上村《かみむら》京田辺市長から祝辞の後、「視覚障害者と踏切事故」をテーマに研修しました。
研修には奈良県視覚障害者の生活を守る会の島田陽子さんをお迎えし、今年4月に奈良県大和郡山市《やまとこおりやまし》の踏切で起きた事故の様子や被害者の女性の状況などをお話しいただきました。事故が起こった踏切は近鉄「郡山」駅から「筒井《つつい》」駅に向かって二つ目の小さな踏切ですが、1時間に20~25本もの電車が通過し、車の横断も多く、踏切周辺の道路は凸凹していました。被害にあわれた女性は最近、お母様が引っ越してこられたこともあって、慣れない踏切を利用されていたようでした。このような報告を受け、事故後、奈良県視覚障害者協会が取り組んでこられたことやその踏切に「エスコートゾーン」が設置されるまでなどのいきさつなどをお聞きしました。
休憩後は踏切事故だけでなく、駅ホームにおける歩行の危険性などを含めて、会場から意見などを出していただきました。踏切における視覚障害者の歩行の安全性の確保は、今後の大きな課題であることを改めて意識することができました。また、当事者として少しでも安全性が改善されるよう、さらに努力をしていく必要があると思いました。
話し合いの終了後、次年度の担当地域である八幡市視覚障害者協会の山崎(やまさき)会長から挨拶があり、京田辺市視覚障害者協会の川島(かわしま)理事の閉会の挨拶で終了しました。
皆さま、ご協力ありがとうございました。