[報告] 「第30回 手で触れる日展鑑賞会」の報告
文化部
昨年12月19日、標記鑑賞会を京都市京セラ美術館において開催しました。視覚障害当事者9名(うち1名は本会職員で目を閉じての鑑賞)、付添い、作家さん、学生ボランティア、そして美術館職員の総勢30名ほどが参加しました。コロナ禍のため感染対策として、マスク、アルコール、薄い手袋を準備しての鑑賞となりました。
大理石の作品も手袋をして触れました。石膏とは違い「冷たい」感触です。細部まで磨かれ、彫り込まれたところに触れると、どうしても直に触れたい気持ちになりましたが、ぐっと我慢しました。人物をモチーフにした作品は顔の表情を把握するのが少々難しいのですが、動物をモチーフにした作品は仕草で解りやすく、人物の作品より人気がありました。
今回の鑑賞後の反省会で、作家の木代(きしろ)先生から、「次は、あなた達が粘土をこねて作品づくりをしてください」と、宿題をいただきました。「石を磨いてみたい」という参加者の声もありました。
この鑑賞会は作家さんから直接説明が聞け、質問もできるので、ハンディキャップがあっても楽しめる内容です。今回参加されなかった皆さまも、是非、次回参加いただき、一緒に作品に触れましょう。