南部アイセンターだより>

 点字京都の読者の皆さん、こんにちは。
 8月25日、按摩(あんま)・マッサージ・指圧師である新子嘉規(あたらし よしのり)さんをお招きし、「按摩・マッサージ・指圧の世界」というテーマで講演会を開催しました。緊急事態宣言下における研修室の定員ほぼいっぱいの9名の方に参加していただきました。
 講演の前半は、視覚障害者の職業としての按摩・マッサージ・指圧の歴史のお話。インドが起源の按摩が中国を経由して日本に伝わったのは飛鳥(あすか)時代、当時の朝廷には按摩博士《はかせ》、按摩師、按摩生などの役職があったそうです。驚くべきことですね。
 後半では、肩こりや目の疲れなどを解消するための「自分でできるツボマッサージ」を紹介していただきました。
 長い歴史の中で育まれてきた視覚障害者の職業としての按摩・マッサージ・指圧です。この講演をお聞きになられたことで視覚障害者の職業の世界を少しでも理解していただけたのでしたら、こんなにうれしいことはありません。
 8月26日、アイセンターにおいて、城陽市と本会との間で、JR城陽駅からアイセンターまでの点字ブロックの敷設について意見交換の時間がもたれました。城陽市から4名、本会からは府内南部地域の関係者・生活環境改善部長・役職員など7名が参加しました。
 城陽市の方から説明を受け、意見交換を行った後、みんなでアイセンターから城陽駅まで歩いて実地検証を行いました。そして、実際の敷設に際して考慮すべき点についてさらに意見を述べさせていただきました。
 この点字ブロックは、今年度中に敷設される予定です。
 先月号でもお知らせしましたように、アイセンターでは9月からパソコンサークルを立ち上げています。毎月2回のペースで、第2・第4木曜日の午後に行っていく予定です。時間は13時15分から15時までです。9月の第2木曜日は、前もってお声がけをしていた4名の方が参加されました。
 内容については、あまり難しいことは取り上げず、基本的なことを中心に進めていきたいと思っています。誰が講師ということではなく、「お互いにサポートし合いながら」というようなかたちで、楽しく進めていければと思います。
 初心者の方、大歓迎です。ご参加、よろしくお願いいたします。
●9月の川柳教室
 お題は「食欲」、優秀作は宇治市の新井温雄(あらい はるお)さんの
 「そのおイモ ひとつください 生《なま》で食《く》う」
でした。まだ食糧の供給が十分でなかった時代を経験された世代、まさに新井さんならではの一句ではないでしょうか。
*南部アイセンターのサークル活動や行事についてのお問い合わせ
 電話 0774-54-6311(平日9時~17時)


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