「タンデム自転車展」とドキドキの初乗り体験会
タンデムを楽しむ会 会長 神田 昌胤(かんだ まさつぐ)
タンデムを楽しむ会(以下、楽しむ会)では、2021年度の通常総会を会員45名の書面決議により開催し、役員選出などを行い、その後開催した役員会において、私、神田が会長に互選されました。2015年の設立から6年間にわたり、楽しむ会の発展をリードしていただいた白木(しらき)前会長が勇退され、跡を継がせていただくことになりました。みなさんどうぞよろしくお願いいたします。
楽しむ会では、新型コロナの予防を心掛けながら、今年度も京都府北部の自然豊かな場所を中心に、サイクリングと交流を存分に楽しみたいと思います。9月には、京都府視覚障害者協会京丹後支部主催で、コバルトブルーの八丁浜の海を全身で感じて走り、綾部市の二王公園周辺では、緑豊かな里山を走る「みんなでコロナをのりこえよう」サイクリングを計画しています。
ところで、6月3日から30日までの約1か月間、舞鶴市身体障害者福祉センターのサロン「ぽーれぽーれ」ギャラリーにおいて、同センターのご厚意により「タンデム自転車展」を開催させていただきました。実物のタンデム、楽しむ会の5周年記録誌(音声版と印刷版)、認知症の方を励ます「ラン伴(とも)」に参加した時のオレンジ色のTシャツなどを展示し、多くの人に、ご覧いただきました。
また、期間中の日曜日には、近くの市の施設と周辺道路を利用して体験会とパイロット講習会を開催しました。梅雨のさなかでしたが、爽やかな風が吹く絶好の天候のもと、市内をはじめ、京丹後市、福知山市、綾部市から25人が参加。視覚と聴覚の重複障害がある方も念願がやっと叶って参加され、片道100メートルの往復コースを2度走られました。走る前に触手話通訳の方の支援で、ベテランのパイロットと「止まります」などの手に触れる合図を確認。「最初はドキドキ、次は楽しかった。」と、パイロットに伝えて、とても喜んでおられました。見えていた頃は、一人で自転車に乗っていたそうです。
コースの折り返し地点や駐車場の出入り口では、安全対策として会員が見守りました。市の職員や障害者施設で働くかたわら、障害者スポーツ指導員として活動している方、手話サークルで繋がり、誘い合って参加された方など、初めてのタンデム体験で感動されていました。パイロット講習会にも、この中から9人参加していただき、基本的なルールをはじめ、乗車の心得、とりわけ後ろの方への配慮などを学んだ後、さっそく後ろに人に乗ってもらって呼吸を合わせて走り、まわりの景色を言葉で伝える余裕も生まれ、自信を深めておられました。今後も「初心者マークのパイロット」
として、ぜひ活躍していただきたいと思います。さらに、その中から2人の方には、会員になっていただくことができました。「タンデム自転車に、はまってしまいました。」とのこと。
みなさん、タンデムに乗って、元気はつらつ、一緒に楽しみましょう。
連絡先:神田 090-3729-2061