<南部アイセンターだより>
『点字京都』の読者の皆さん、こんにちは。
京都府を含む近畿の3府県に発出されていた緊急事態宣言は6月20日をもって解除されましたが、引き続きまん延防止等重点措置の適用を受けることになってしまいました。親しい友人たちと食事をしながらおしゃべりがしたい、飲み会がしたい(もちろ
んオンラインではなく)と思い続けておられる方も少なくないと思います。なかなかすんなりとはいかないものです。
とはいえ、ワクチン接種の広がりが全国的に加速しているようにも思われます。みんなで楽しく集える日は、もうそこまでやってきていると信じています。
5月24日、八幡市社会福祉協議会の方がアイセンターに白杖を借りに来られました。その理由をお伺いすると、中・高校生向けの啓発動画の作成のためということでした。点字ブロックの上に物が置いてあると視覚障害者の通行の妨げになることを、中・高校生に理解してもらうことが目的とおっしゃっていました。動画を見られた学生の方が家族とその話をして、啓発の輪が広がってほしいと思います。
もう一つ、府立京都スタジアムで聖火ランナーを務められた宇治市視覚障害者協会の今里忠幸(いまさと ただゆき)会長のコメントを紹介しておきます。5月26日のNHK京都のニュースからです。
ニュースの中で、長年マラソンを続けてこられた今里会長は、「伴走のリードがよかったので、安心して走れました。伴走者さえ居たら、視覚障害があっても走りを楽しめるということを皆さんに知ってほしいです」と話されていました。何をするにしても、やはり楽しいのがいちばんですね。
●6月の川柳教室
優秀作は、宇治市の今里弘美(いまさと ひろみ)さんの自由吟、
「春撒けば 秋色に咲く スイトピー」
でした。春に撒いた種でも、秋に咲くときには秋色の花を咲かせるということでしょうか。今里さんのかわいらしい一句です。
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