[報告] 視覚障害者と健常者による「言葉による収蔵品鑑賞学習会」に出席して
舞鶴市視覚障害者協会 会長 宮森 克己(みやもり かつみ)
12月10日、中丹地区視覚障害者社会教育指導者研集会が開催されました。目的は、①障害のある人の心豊かな生活に向けて学習活動や社会参加の促進を図るため府内各地での実践活動の交流、②府民が障害および障害のある人についての正しい理解と認識を深めるための学習機会を提供するために必要な指導者としての人の資質の向上を図る、この二点です。
舞鶴引き揚げ記念館にて、福知山市、綾部市、舞鶴市、ガイド、ボランティア、その他関係者を含め、総勢84名の参加で開催されました。
「言葉による収蔵品鑑賞学習会」が実践報告をした後、対話による鑑賞の新しい取り組みについてミュージアム・アクセス・ビューの山川秀樹(やまかわ ひでき)さん(城陽市在住の視覚障害者)が講演されました。
舞鶴引き揚げ記念館内には、引き揚げ者が持ち帰られた貴重品、衣装、水筒、木の皮に書いた俳句、写真などが展示され、視覚障害者らは説明を聞きながら触れてもいい資料を触って想像し、質問しながら鑑賞しました。
対話による鑑賞について、伝える人によって感じ方が違うので当事者同士がより深くコミュニケーションを取り、よりイメージ化することができました。当事者は勿論、ヘルパーさんからも「とても良い勉強になった」と言っていただき、充実した一日となりました。