[地域団体より報告] 兵庫県三田での会員交流のご報告

宇治市視覚障害者協会
 宇治市視覚障害者協会では、去る9月1日、兵庫県は三田《さんだ》方面に出かけました。
 会員29名、ガイドボランティア19名、家族5名の総勢53名は、大型バスでまずは「めんたいパーク」工場の見学。
 製造工程の様子は、当然ガラスの向こう。案内の方の説明で知ったのは、「明太子の素材として、カツオ・鯖と幅広くあるけれど、やはり鱈が一番で、中でも真鱈を使います」とのこと。案内板が掲げてある壁面にはスピーカーが埋め込んであり、ボタンを押せば鱈が求愛の時発する音や、威嚇や警戒のときに出す「ぐっぐっ」というかすかな音。ほんの2~3秒聞こえるのですが、どうやって録音したのだろうと思いつつ、先を急ぐ旅人は試食もそこそこに、「しい茸ランド かさや」へ。
 ここでは、ポケットティッシュ5個も入れば一杯になる手提げのカゴがめいめいに配られました。ほだ木ににょっきり生えている椎茸を茎の根元から、カゴに入るだけねじり切る。顔ほどのものをもぎ取る人もあれば、心得た人は小さなのを幾つかカゴに入れる。これがお楽しみのバーベキューの一品に。三田牛と新鮮な椎茸で昼食と聞いて期待しましたが、三田牛はほんのお印だけ。帰りのバスの中で皆さんの報告では、「自分の手でもいだ椎茸は美味しかった」という人はいても、三田牛の感想は誰一人ありませんでした。
 最後の見学はビール工場。見学コースでは、博士と称する語り手がまるで小学生に説明するかのような解説が天井のスピーカーから降ってきます。ポイントごとに「おっほん」の咳払いから始まり「~するんじゃよ」という話し方で、見学者の多くが中高年ではないかと思うのですが、特徴ある趣向が印象に残りました。ビールになる前の焙煎した麦を口にしたのも初めてでしたが、苦味は全く感じず、酵母菌とのコラボで醸《かも》すとあの味になることを知りました。
 盛りだくさんで、充実した1日になりました。ご協力いただいたボランティアやご家族の皆さま、ありがとうございました。


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