[地域団体より報告] 京丹後教育委員会の視覚障害者交流研修会実施される
京都府視覚障害者協会 京丹後支部
支部長 小山 金三(こやま きんぞう)
6月27日、京丹後市大宮《おおみや》保健センターにおいて、令和元年度京丹後市視覚障害者交流研修会が、京丹後市教育委員会によって実施されました。
当日は朝方に雨が強く降っていましたが時間と共に小雨になり、昼頃には薄日が差して雨も上がり蒸し暑い日となりました。冷房のおかげで室内は快適な温度設定で良かったですが、プログラムの度に部屋が変わり、靴をはいて移動することが度々ありました。私たち視覚障害者は、靴をはいたり脱いだりするのが大変な作業であり、なるべく移動しないで同じ部屋で一日中講演を聞いたり昼食をとったりするのが一番なのですが、部屋の確保の都合上、仕方がなかったようです。
内容は、午前はハーモニカ演奏とトークショー、午後は手で見る絵本の紹介とミニスポーツ「ユニボッチャ」(柔らかいボールを投げて点数を競うゲーム)でした。ボッチャは東京パラリンピックの競技で、今後普及していき競技人口も増えると思います。手で見る絵本は、作者が木の板に凹凸を入れて絵にしており、色が鮮やかにあふれていて弱視の方にはきれいな印象が残ったと思います。もう少し彫りが深いと理解しやすいと思いますが、個人の力で50cm四方の板に絵と彫りを入れて物語として12枚の木版画を完成させるのは労力のいる作業で大変だなと思いました。
内容的には充分だと思いましたが、京丹後市に居住する視覚障害者250人程に案内文書を送った割には参加者が少なかったのは残念です。私も市教委の職員から、参加者が思うように伸びないので声かけして欲しいと言われたので電話して参加をお願いしました。何人の方が呼びかけに応えてくださったのかは分かりませんが、効果はあったと思います。
市教委の方は研修会の内容について、視覚障害者の方が満足して来年もぜひとも参加したいと感じる内容を毎年考えてくれています。来年も多くの方が参加されることを願っています。