会結成70周年記念講演に寄せて ~笑福亭晃瓶(しょうふくていこうへい)さんのこと~
伏見区視覚障害者協会 大久保和英(おおくぼ かずひで)
学生のころはラジオの落語番組の公開録音をよく聞きに行ったものですが、勤めをするようになってからはそういう機会はほとんどありませんでした。6月24日に行われた70周年記念講演では、本当に久しぶりに生で落語を聞かせていただきました。
演題は「壺算(つぼざん)」。ちょっとドジな主人公に同行した兄貴分が、瀬戸物屋に怪しげな金勘定を押しつけて水がめをせしめてしまうというお話です。晃瓶さんの話術の巧みさもあって会場の皆さんは大笑い、そしてオチがついて大きな拍手、やはり生は臨場感が違いますね。もちろん私も大笑い、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
実は、15年ほど前、いっしょに音楽活動をしていた視覚障害者の友人と2人で、晃瓶さんと中村薫(なかむら かおる)さんがパーソナリティをされているKBS京都の「ほっかほかラジオ」に電話出演をしたことがあります。とはいっても、当時、私はギターで伴奏をしていただけで、メインはヴォーカルを担当していた友人のほうだったんですけど…。まあ、それはさておいて、晃瓶さんと中村さんは、不慣れな私たちがうまく話せるようほんとうによくリードしてくれました。さすがはプロだなあと敬服したものです。
今回、改めて晃瓶さんのファンになってしまったかも…。