[地域団体より 報告] 「神戸アイセンター・ビジョンパーク見学」と「猛暑の中の料理教室を終えて」
福知山市視覚障害者協会
<その1>
6月27日、福知山市社会福祉協議会の視覚障害者ふれあいの集いで、神戸市に昨年12月1日にオープンした「神戸アイセンター・ビジョンパーク」を見学しました。
参加者は、会員・介助者33名、社会福祉協議会2名、市役所職員1名でした。
ビジョンパークに到着すると、ネクストビジョン担当の方からアイセンターの概要について詳しく説明を受けた後、様々なバリアが存在する室内を歩く体験をしました。
神戸アイセンターは、眼科領域の研究・医療と視覚障害者のリハビリ・社会復帰に向けた情報提供など様々な支援を行う複合施設です。ネクストビジョンは研究・治療・ロービジョンケア・リハビリ・社会復帰を一貫して実施することによって、視覚障害者の社会復帰を進めています。さらに、いつでも誰でも外来診療を受けることができます。
これらの説明の最後に担当者が「社会のルールや意識が変わらないと私たちの生活は良くならない」と言われたことが強く印象に残りました。
体験コーナーでは、ホールドが光る「みちびクライミングウオール」の3.5メートルの壁に今川(いまがわ)さんが挑戦し、すぐに登ることができました。藤本(ふじもと)さんは「ドライビングシュミレーター」に挑戦して、ぶつかりそうになりながらも運転の体験をしました。また、人工知能眼鏡「オトングラス」の外国語にも対応した印刷文読み上げ機能を体験するなど、素晴らしい経験をしました。
また、午前中は神戸市の広大な「フルーツフラワーパーク」を歩行訓練を兼ねて散策し、参加者全員が心地良い汗をかき楽しみました。
閉じこもりになりがちな視覚障害者にとって、日常生活では体験できないことに触れ、勇気をもらいながら笑顔一杯の有意義な一日を過ごすことができました。
今回の集いも、障害の程度は違いはあるものの車椅子での参加者もあり、社会福祉協議会にきめ細やかなご配慮をいただきました。
<その2>
7月19日、今年度2回目の料理教室を行いました。生命に危険の及ぶ暑さと評される猛暑が続く中、役員会で検討の上、熱中症の予防対策として随時水分補給できるよう特別にお茶担当班を設けて実施し、28名が参加しました。
自分のためだけならなるべく汗をかきたくないこの時期に、全身から噴き出る汗をいとわず「冷やしうどん冷しゃぶのせ」「ポテトのチーズ焼き」「スイカのポンチ」の3品に挑戦しました。流した汗は「愛のかくし味」となり、皆の心身に栄養となって返っていきました。誰一人体調不良者が出なかったことが、今回の料理教室の「最高のご馳走」だったと思います。
その1、その2について、お世話になった皆さまに心から感謝申し上げます。