<南部アイセンターだより>

 今回は、春から7月にかけての南部での取り組みについて振り返ってみます。
 私たちにとっては厳しい社会の動きが相次ぎ、それに対して、いのちと暮らしを守ろうと、力を合わせて声をあげてきました。
 社会情勢としては、3月に宇治市でのマッサージ助成事業が一挙に全廃され、4月には近鉄京都線の南部6駅で、ラッシュ時を含む多くの時間帯で駅員不在の「無人化」が実施されました。いずれも急で、私たちに事前の連絡もなく、寝耳に水の出来事でした。
 大規模な自然災害も相次ぎました。大阪府で初の震度6の地震。会員の方でも、八幡市ではガラスで足を切ったり瓦がずれたりし、宇治市・城陽市等でも多くの被害にあわれました。そして、大雨特別警報や土砂災害警報が相次いだ西日本の豪雨。被害にあわれた方々にあらためてお見舞い申し上げます。さらに、本原稿は7月20日に作成していますが、この時点で京都では6日連続で「命に関わる危険な暑さ」が続いています。秋にかけて、大型台風の襲来も危惧されるところです。
 一方、各地で何とかしようとの取り組みも相次ぎました。近鉄駅無人化撤回を求めて、宇治・城陽・京田辺の各地域団体で、近鉄への申し入れ・話し合いの実施、各市への要望書提出、市議会への要請などを、短期間ではありましたが展開しました。特に、近鉄との話し合いには、急でしたが多くの会員が集まり、参加者が一声ずつ発言されました。これらの動きは、京都新聞や点字毎日でも大きく報道されました。京視協としても近鉄京都駅だけでなく、関西規模での要望を近畿ブロック各団体を通じて実施しました。ぜひ、要望が実現してほしいと切に願います。
 南部地域団体役員の皆さんにおかれては、不慣れな中、手分けして要望書を作ったり、要望する場をもつための事前調整などに苦慮されましたが、何とか会員にも参加を呼びかけ、安全な輸送と社会参加を願って頑張られました。二度と駅ホームからの転落を起こさないを合言葉に、継続して要望を続けていきたいものです。
 災害についても、まずは会員の安否確認が大事だと、役員が手分けして全会員への電話かけをされました。携帯電話は割と早くつながりましたが、自宅の固定電話はNTTが混みあっていて、センターでも地震発生後6時間してやっとつながった方もありました。朗読ボランティアの方が直接、会員にも電話してくださったのはとてもありがたかったです。加茂駅から東方面は電車が数日間不通で、川柳講座をはじめ、外出すらできなかった方もおられました。
 かつてない大規模災害で、行政も関係機関も手が回らないことがはっきりしてきています。日頃の備えや非常時の連絡方法、近所で声かけいただく方の確保、要支援者名簿の届け出など、自分たちでできることはないのか、地域団体やセンターなどで話し合っていく必要に迫られてきているように痛感します。さらに、避難所には行けない・行かないとの声も多くお聞きします。皆さんからも、災害に備えて工夫していることを、ぜひお知らせください。
 最後に、川柳講座の優秀作をお知らせします。7月のお題は「ふざける」と「理由」でした。優秀作は、「ふざけるな 大声出せど えびす顔」。
 その場で、即興で句を作る「席題(せきだい)」のお題は「朝」で、最も多くの票を集めたのは、「早起きは 三文だけなら 寝ていよう」でした。
 なお、次回は9月10日(月)13時30分から行われます。次回は特にお題は出さず、フリーとしています。お題がないと困られる方は「日記」で作ってください。ぜひ、あなたものぞいてみませんか。


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