<南部アイセンターだより>

1.6月15日に開設3周年記念式典を催しました!
総勢124名が参加され、北は福知山からの参加もあり、初めてお会いする方にもお越しいただきました。地元のボランティアにはJR「城陽」駅からの案内や、館内の誘導に協力いただきました。ご来賓の方24名にも参加いただき、京都府、城陽市長及び京都府聴覚言語障害者福祉協会の高田(たかだ)理事長からご祝辞をいただきました。
開会挨拶で田尻会長から、日盲連全国盲人福祉大会でも駅無人化の話が出たことや、本会が結成70周年を迎えたことについての話がありました。経過説明として、当センターの存在がいまだに府民に知られていないことや、利用者の主体的参加を拡げたいということ、ボランティア団体も含めて隣の地域との連携を拡げたいという三点について、4年目の抱負を述べました。なお、当センター副運営委員長の新井(あらい)さんが式典の閉会挨拶をしました。
 第2部のリレートークでは、6名からわかりやすく、かつ胸に落ちる話をしていただき、感動しました。
 まず、木津川市の黒田(くろだ)さんは、「プールを利用しようとしたら、介助者も会員加入をするように言われ、京都府に申し立てをして京都府の担当者がプール側と協議してくれて前進した。声を上げることが大切」と述べられました。
 南山城村の新山(あらやま)さんは、「バスの本数が極端に少なく、家から駅までの往復をガイドヘルパーの車での移動を認めてほしい」と発言されました。
 宇治市の近藤(こんどう)さんは、あはき19条裁判の署名を町内会に頼もうとしたら、周りが代わりに署名をたくさん集めてくれた経験を発表されました。
 京田辺市の津島(つしま)さんは、「点字サークルに入り、永年にわたり触読を続け、最近はパソコンも始めた、人とのつながり、前向きにチャレンジして少しずつ前に歩んでいる」と述べられました。
 城陽市の山田(やまだ)さんは、近鉄駅の無人化について、「一人で利用しているが、券売機の操作がわからず、近鉄「大久保」駅にいる駅員にインターフォンで尋ねてやっと買えた、利用者の多い時間帯には駅員はいてほしい、事故があったら監督駅の近鉄「大久保」駅から駆けつけるとのことだが、間に合うのか」と発言されました。
 最後は、ボランティア団体を代表して今春、緑綬褒章を受けられた点訳グループ「宇治川」の渡辺(わたなべ)代表から挨拶いただきました。38年の歴史を持ち、宇治の視覚障害者に様々な支援を続けておられます。「最近は、点字以外でも情報は伝えられるが、点字を媒介として伝えられることを今後とも頑張りたい」と話されました。
 その他、会場からはJR「京都」駅でキャリーバックに足が触れ転倒した経験や、プールを利用しようとしたが諦めたなどの発言がありました。京田辺と城陽からは近鉄への申し入れ内容の報告があり、京都府聴覚言語障害者福祉協会の高田理事長からも、駅無人化について発言いただきました。  
 また、北部では無人駅が多く、最近は熊が現われるので気をつけようと注意しているとの声も聞きました。なお、新山さんは秋から木津川市立図書館で点字教室を開くので、「皆さん学びましょう」と呼びかけられました。
 第3部は、城陽コーラスグループ、宇治の榎本(えのもと)さんも出演された「ウィンナーズ」のバンド演奏、アンサンブル「フィレール」のリコーダー演奏を披露いただきました。親しみやすい曲目ばかりで、進行も暖かく、参加者も楽しんでいました。
 また当日は、多くの報道機関の取材がありましたのでご紹介します。
<KBS京都>
 当日夕方のテレビニュースで2回取り上げてくれました。まず、開会前の歓迎演奏をしていただいた、オカリナサークル「スマイル」の演奏が全員アップで映り、延べ利用者が9000名を超え、今後も相談や情報提供を進めると報道がありました。
<京都新聞>
 式典翌日の16日の朝刊山城版で、「視覚障害者 寄り添い 3年」「多くの人 利用して」の見出しで、リレートークの場面を写真付きで紹介してくれました。記事中、『南山城村の女性は、当センターや府協会に行く際にバスの本数が少ないことを挙げ、「ヘルパーの人が運転する車で、自宅と駅の間くらいは移動できないかと思っている」と訴えた。視覚障害者が持つ白杖を使うことに抵抗があったという宇治市の女性は「今では人とのつながりを生んでくれた魔法のつえだと思っている」と喜びを話した』と掲載されており、『主催者は「多くの人にセンターの存在を知ってもらい、身近にいる目の見えにくい人に紹介してほしい」と述べた』と結んでいます。
2.京都府南部でも「震度5」
 6月18日朝、大阪北部を中心とした「震度6」の大きな地震が起こり、京都府南部各地でも突き上げる揺れがありました。その後も余震が続いています。亡くなられた方や怪我をされた方、避難生活をされている方などに心からお見舞い申し上げます。
 南部各地域団体では、早速、役員が各会員に連絡を取り、安否確認をしました。「椅子から落ちた」「棚から物が落ちてきた」「びっくりした」「瓦がずれた」などとお聞きしました。また、ボランティアの方も会員に電話をしていただいており、ありがたいことです。
 当センターでも、電話で様子をお聞きしました。特に、一人暮らしをされている方を優先して連絡しました。「ガスが止まっている」「机から物が落ちたが、ホームヘルパーさんが駆けつけてくれて拾ってもらえた」「水屋からコップが落ちて割れた」「仏壇から物が落ちてきた」などの声が寄せられました。携帯電話はすぐにつながりましたが、自宅の電話は6時間以上かかった方もおられました。メールされる方にも送信しましたが、驚いたが無事との返事で、安心しました。
 これを踏まえ、みんなの広場にも案内を掲載していますが、7月30日(月)13時15分から、「防災の集い」を開催します。皆さま、ぜひご参加ください。
3.恒例の川柳講座からのお知らせ
 6月のお題は「友達」と「フラフラ」でした。
 最優秀賞は2句
 「同窓会 よく見ておこう 最後かも」
 「ヤングマン 歌っていたら 立ちくらみ」
 西城秀樹(さいじょう ひでき)の追悼の意味もあるそうです。
 それから、「席題(せきだい)」と言って、その場でお題が出され即興で作る句に、皆で投票するのですが、今回のお題は「困る」。最も票が集まったのは、「孫が来る 狙いすました 年金日」でした。


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