メルマガ色鉛筆第32号(「あるある失敗談3」)

 あけましておめでとうございます。
 読者の皆様の温かいエールに支えられ、メルマガ色鉛筆は2年目を迎えることができました。
今年もどうかよろしくお願いします。
 読者の皆様にとって2015年が良き1年となりますように、心よりお祈り申し上げます。
 2015年、最初のレポートは昨年に引き続きの第3弾!「あるある失敗談」です。
がっくり、しょんぼり、情けない、悲しい・・・と、ちょっぴりブルーなあるあるにみんなで涙を流し、
みんなで笑いとばして新年のスタートを勢いづけましょう。
 買い物あるあるからどうぞ。
 新しい服やバッグをゲットしてウキウキ気分。
値札を取ったつもりが、予期せぬ所についている事も。
「こんなにお得です」を強調しながらニューアイテムとお出かけ、
そこはそんなに強調したくないのに・・・。
近頃はお店のレジで取っていただく技を覚えました。
 迷子あるあるです。
 道路を歩いていて急に閉塞感や暗い感じがしたので、どこへ迷い込んだのかと思ったら、
引っ越し用の大型トラックのコンテナの中に入り込んでいました。
なかなか外に出られなくて、心臓がバクバクしていました。
 畑仕事をしていて農具を見失い、家族に探してもらいました。
でも、家族はその農具の名前を知らず、
家族が見つけたものと私が探しているものとが一致せず、
これ?、どれ?と、手間のかかる探し物になりました。
 人も物も、迷子はやっぱり泣きたくなりますね。
 とんちんかんで涙ポロリ、もういやだぁ!あるあるです。
 大好物の八宝菜を頑張って作って、大皿にトロリと移したつもりが、
全部テーブルに流れていました。
情けなくて涙が出そうでした。
 お茶をこぼしたのでテーブルを拭いていたところ、
置き換えるのを忘れていたカップにテーブルを拭く手が勢いよく当たり、
お茶が入っているカップを飛ばしてしまいました。
どこに飛んでいったのか、見つけるのも一苦労。
 2種類の惣菜を作っていた時の事、
完成した惣菜をボウルに入れたまま横に置き、もう1つの惣菜の味付けに醤油を入れました。
なぜか未完成の惣菜と完成済みのボウルが入れ替わっていて、からすぎるお惣菜と薄すぎるお惣菜になり、
元気の出ない1日になってしまいました。
 「そんなつもりじゃないけれど、ごめんなさい」というあるあるです。
 バスの中で、空いている空間だと思い荷物を下ろしたところ、
どなたかの足があったようで、「重い荷物をわざわざ自分の足の上に!」と随分怒られてしまいました。
バスの中で小さく小さくなっていました。
その時のグッと下がる思い、かなりきつかったです。
 冷や汗が出る、車に乗る時のあるあるです。
 自分と車の位置関係がわからなくて、しかも車のドアの窓ガラスが枠なしだった場合、
ドアのガラスに触れなくて顔をぶつけてしまいます。
ガラスの角なので恐い、恐い。
一度ぶつけるとそれはそれは用心するのですが、
窓枠のない車に乗るのはちょっと苦手です。
 私が車に乗り込んだ瞬間、何も言われずにドアが閉められ白杖が挟まりました。
ケガはなかったですが、恐い恐い。
車のドアは自分で閉めるのが安心。
もしも足や手を詰めたら私はいったいどうなるの?
これ以上の障害ができたら・・・、御免こうむりたいです。
 注意していても、いつの間にか消えてしまう不思議あるあるです。
 我が家の不思議トップ1は、ティースプーンが消えてしまう事です。
流しの三角コーナーを素手で確かめ、ごみ袋に生ごみを移して、
再度袋の上からも触って確認しているにも関わらず、
それらのチェックをすり抜けてティースプーンはいずこへ・・・。
 かなり恥ずかしいあるあるです。
 ガイドヘルパーさんのお迎えで、「はーい」と急いで出かけました。
気持ち良く自宅に帰ったら、ガイドヘルパーさんからのびっくり告白。
「実は靴が左右違っていたの。
でも、途中で言うとそれが気になって恥ずかしくなられると思ったので、家に着くまで言わなかったの」。
なんとよくできた素晴らしいガイドヘルパーさん。
「出かける前に見つけてほしかった」なんて他人のせいにしてしまわないで、
靴をそろえておくのは当たり前ですよね。
 靴下の左右ちぐはぐはよくある事ですが、これらは工夫次第でクリアできる事。
怠けてたせい、トホホホホ。
 「声をかけてもかけられてもわからないぞ」というあるあるです。
 白杖で移動中、道を聞こうと声をかけたら海外からの観光客でした。
日本語で「すみません」と伝えました。
声をかけた相手が日本人かどうかなんて、返事が聞こえるまでわかりませんから。
 ちなみにその逆バージョン。
「すみません」と声をかけられ、バス停でバスの番号を聞かれる時もあります。
白杖を持っていても、相手は私が見えないってわからないようです。
 ラストは、あるある度数の高いトイレあるあるです。
 外出先でトイレに入る。
用を済ませて流すわけなんだけど、
わかりやすい位置にレバーがある時はいい。
問題はレバーが見当たらない時。
レバーじゃなくて、どこかにボタンがあるはず。
でも、どこ?どこ?どこ?、見つからなーい。
 ある所ではタッチ式のボタンを発見。
しかし、まったく同じ形のボタンが2つ並んでいる。
きっと1つが流すボタン、もう1つは緊急通報ボタン。
2分の1の確率。
こっちだ!と押したところ、ファーンファーンと緊急通報の大きな音がした。
ハズレくじ、ガクッ。
 別の所はボタンがたくさん並んでいる。
これは流すボタンか、それともウォッシュレットの操作ボタンか。
悩んだ末に大きなボタンを押してみる。
・・・、何も起こらない。
うーん、わからない。
あきらめていったん外に出て人にたずねたら、
5つ並んだ小さなボタンの左端のやつが流すボタンだった。
あえて小さいボタン、あえて大きいボタン、そのデザインにどんな意図があるんだろう?
ボタンを全部把握できないから、イメージできない。
 別の所は、便座に近づいたらふたが自動でフワッと開いた。
ワオーッと思って用を済ませて立ち上がった。
でも、自動で流れてくれない。
頭に浮かぶのは?マーク。
的外れ、便器に向かって「なんでやねん!」。
 3回にわたりあるある失敗談をお届けしました。
実にカラフルなあるあるが出てきました。
欲張りな編集部は、あちこちで失敗談を取材しました。
笑い話、腹の立つ話、泣きたくなる話、いろんな失敗談は日常の会話からよく聞かれます。
でも、あえて「どんな失敗談がありますか?」と聞くと、
「何かないか頭をめぐらせるけれど、出てこない。いいことしか覚えてないのかな」というような声もちらほらあり、
それがとても印象的でした。
 いろんなテーマでの「あるある」をまたいつか皆さんと共有していきたいと思います。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
助成協力: 京都オムロン地域協力基金
発行日:  2015年1月9日
☆どうもありがとうございました。


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