メルマガ色鉛筆第28号(「あるある失敗談」)
タイトル あるある失敗談
こんにちは、 色鉛筆編集チームです。
メルマガ色鉛筆は読者の皆様の温かいエールに支えられ、創刊1周年を迎えることができました。
創刊前日の読者登録数は約200名、現在約1000名の読者の皆様とのご縁を頂いております。
色鉛筆ライターはこれからも、暮らしの中の一コマを心を込めてレポートしていきます。
どうか末永くメルマガ色鉛筆のご愛読を賜ります様、心よりお願い申し上げます。
さて、今回は「見えない・見えにくい」ならではの「あるある失敗談」をお届けします。
ちょっと笑える、少し切ない失敗談をどうぞお楽しみください。
まずは、外出編から、
盲導犬に不用意に声をかけたり触ったりすることが、ルール違反だということを知らない人も多いようですね。
「この犬、噛みますか?」と聞かれて、
私はこの人は犬が怖いんだと思い
「いいえ、噛まないので安心して下さい」と言うと、
それなら安心と、思いっきり犬に触られてしまいました。
白杖では見つけられない垣根、のぼり、どんなものに激突するかわからない。
トラックが道に停まっていて、荷物の積み下ろしをしていたのに、気がつかなかった。
二台のハッチの大きな留め金が飛び出していて、そこにおでこをぶつけた。
怪我をしたけど、ひどくはなかった。
しかし、おでこは血がよく出る。
プロレスラーみたいに流血してしまった。
ぶつかったことより問題なのは、血の止め方だった。
横着したら最悪、マネしないでほしいあるあるです。
向かい側にあるバス停に行きたかった。
でも、横断歩道がすぐ近くにはなくて、あっちに渡るにはずいぶんと遠回りしないと行けない。
クルマがぜんぜん来てないので、近道して道路を横切ることにした。
道のまん中まで来たところで、路側帯の植え込みに道をはばまれた。
ひええ、どうしよう。
この場合の横着、横切っても到着できませんの意味に。
横着ぐらいでちょうどいいかも虫退治!
脱衣所の壁にゴキブリ発見、4歳の息子が見つけてくれました。
主人は虫が大嫌いで、退治するのは私。
主人はよく見えているから、「そこにいる、あっ動いた、早く~」など大騒ぎ。
私は見えにくいから、「どこ、どこ?」と見つけるのに必死。
そんな私を見て主人はまた、「そこや、なんで取れないの」と怒りぎみの声。
私は、「取るから待って」と言いながら、
心の中では『見えにくいんやし、仕方ないやん。そんなん言うなら自分でやって』とつぶやきます。
なぜか汗だくの主人、退治したのは私だけど・・・?
見えにくいのが幸いし、何の虫かも分からず、虫の気持ち悪さも分からず、退治できるんです。
ただ、居場所をみつけるまでが一苦労。
簡単に虫退治できる方法あるかな…
そこにあるのに気付かないあるあるです。
ピーナッツを食べていたら、ぽろりと床にコロコロと。
ピーナッツを追いかけ、床をずりずりと。
棚から牡丹餅ならぬ、床から麦チョコ。
3日前から居所不明だったやつのお出ましです。
ついでに100円玉も回収。
手当り次第の床探索で未知との遭遇!に続いては、
想定外の味との出会い?、というあるあるです。
お味噌汁に乾燥わかめと想ってコーンフレークを投入。
冷凍ピラフと間違えて、コーン(粒タイプ)を皿一杯に解凍。
焼き魚を作るつもりで冷凍してあったトレイをレンジで解凍してみると、お肉。
お料理大冒険、晩ごはんの献立がフルチェンジ。
フリーズドライのお味噌汁を作っていた時の事。
添付されているすべての小袋を容器に入れ、お湯を注いで完成。
ところが、飲んでいると「ジャリッ」といやな歯ごたえ…。
湿気予防のシリカゲル(乾燥剤)まで具と勘違いして入れていたのでした。
野菜炒めを作って、味付けに塩、胡椒をしたら、胡椒と間違えてナツメグを入れていました。
スパイシーな物が好きで、いつも胡椒を多めに入れていたのが裏目に出ました。
苦くて、とても食べられる代物ではありませんでした。
半分残ったドックフードを缶のままラップをかけて、母が保存していました。
知らずに私は、ツナと間違えて食べてしまいました。
体に影響はないのですが、なんとも塩気のない、不思議な味。
おいしくなくてもとりあえずエネルギーを補給したところで、
さらに元気なあるあるファッション編をどうぞ。
気に入った靴があれば、つい色違いで購入しちゃう私。
左右色違いを履いてしまう、当然起こりますよね。
履き心地に違和感がなくても、一日落ち着かないお出かけになってしまいました。
「要注意、箱にはラベル、玄関に1足だけのお気に入り。」
眉毛を書いているのですが、視覚障害になってすぐはなかなかうまく書けず
書いた眉毛が本来生えている眉毛と全然違う場所にいってしまっていました。
二重瞼はいいけれど、二重まゆげは怖すぎます。
がらりと雰囲気を変えて、ラブリィなデートの1コマあるあるです。
「あなた、人前でも恥ずかしがらずに手をつないでくれるし、キスもしてくれて、ちゃんと好きなことを伝えてくれる人だなぁって思っていたけれど、
それって要するにまわりが見えてないからなのよね。」
昔つきあっていた彼女に言われた言葉です。
特にうまれつき見えない・見えにくいと、周囲の状況が把握できないがために、自分の行動がとても大胆に映ることがあるようです。
その彼女は嬉しかったみたいですが、
相手の望むペースがあるだろうし、
次に出会う人とはまわりや相手をみながら手をつなぐタイミングをはかろうと思っています。
まぁ、次があるかは、分かりませんけどね。
熱い話に続いては、顔が真っ赤になるあるあるです。
以前、勤めていた会社でのこと。
オフィスに入ろうとして、ドアを押そうとした時、右手に何か柔らかい感触が・・・。
な、な、なんと!会社の、女性先輩社員のオッパイに、誤って触れてしまいました。
ちょうど僕の右横から、その女性先輩社員もオフィスに入ろうとしていたのです。
僕が、「すみません! 本当に、すみません」と伝えると、
その女性先輩社員は、すかさず僕に、
「柔らかかったぁ?」と一言。
すっかり動揺していた僕は、「は、はい・・・」と返したのでした。
弱視だった頃の、懐かしい良き?思いでです。
暮らしの中のいろんな場面で想定外のあるある失敗談が続出しているようですね。
笑ったり、起こったり、なんでや!と突っ込みたくなったり、ちょっぴり切なかったりする失敗談の数々。
エピソードの一つ一つが、カラフルなリアルでした。
いろんなあるあるが、今日もどこかで生まれることでしょう。
また、次回のあるある企画をお楽しみに!
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
助成協力: 京都オムロン地域協力基金
発行日: 2014年11月7日
☆どうもありがとうございました。