メルマガ色鉛筆第363号「つながって前に進みたい そんなひとときを」
タイトル つながって前に進みたい そんなひとときを
メルマガ色鉛筆編集チーム
こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームの石川です。
京都府視覚障害者協会は視覚障害のある当事者が自ら生活の質の向上の実現のために
さまざまな活動をしています。
このメルマガ色鉛筆も広報啓発部という専門部局が担当する活動の一つです。
情報障害者である私たちにとっては、なんでもないような情報も、
ありがたいということがあります。
だって、情報が勝手に目に飛び込んでくることはないわけですから。
情報は誰かから聞いたり、教えてもらったり、自分で調べたりしないと獲得できません。
だから、生活の中のいろんな情報を教えあいっこするということは
とても重要な活動になります。
見えなくなってから新たに登場したもの、まさに見たこともないもののことは、
説明されてもイメージできないことがあります。
体験しなきゃ、使わなきゃわからないという情報もあります。
そこで、一緒に活動する仲間と集まって情報発信を目的にレクリエーションをしました。
いつもはそれぞれの担当の活動をばらばらにやっています。
一緒に活動しているのに横のつながりまでは作れていないということがありました。
それではあまりにさみしいし、何のための活動か、
ともに進むという実感が持てない活動に力や次を描くことはできないのではないか、
だったら集まって交流をしよう、
そこで出会って楽しもう、そしてそこで体験したことを
情報として発信していこうと。
昨年のレクではたくさんの体験をし、メルマガ色鉛筆でレポートをお届けしました。
今年は食の情報を体験を通して伝えるという取り組みをし、
4月の色鉛筆にて情報をお届けしました。
今回は、その後半、互いを知りつながるレクエピソードをお届けします。
レクリエーションのお話をする前に、そのイベント会場となった太秦の舎(いえ)についてお話します。
亡くなられた視覚障害の方とそのご家族の思いで、この太秦の舎が生まれました。
みんなが集える居場所作りをしたいと、ご遺族が大切なお金を使ってこの場所を購入され、
リフォームされて、地域の方や視覚障害の方にスペースを貸し出しされています。
使いやすいキッチンと15名程度が集えるスペースでした。
ただお借りするというだけでなく、太秦の舎の方に温かくサポートしていただきました。
こちらの会場はJR太秦駅から徒歩5分程度です。
前は公園で、子どもたちがトイレを借りにくることもあるそうです。
地域に開放され、誰もが交じり合いながら生きていける、そんなきっかけ作りとして
この場所が活用されたらという思いを持っておられるそうです。
このように開かれた場所があること、そこで集えることに心から感謝です。
そんなあったかい場所、太秦の舎のエピソードを聞いた後は、
みんなでクイズとゲームを楽しみました。
クイズはご参加の皆様への宿題として事前に考えてきてくださいというお願いをしてありました。
まずはトップバッター、1問目です。
くだらんクイズと題して出題されました。
こたえは「上る」。とんちのきいた軽快な滑り出しでした。
2問目は「西本願寺、11ヘクタールは何坪?」
この問題に到達するまでに、そもそも西本願寺はどれくらいの広さなのかということを考える時間がありました。
そして1ヘクタールは何平方メートルなのか、一つずつ段階を経て考えていきました。
誰一人さっとこたえられる人はいませんでした。
ちなみに一坪で収穫できるお米の量は大人一人が1日に必要とする量だそうです。
続いて3問目、京都府下綾部出身の方からの問題です。
綾部の現在の気温は?
3月8日現在、太秦の気温は10.5度ですが、綾部はそれより寒いということはみんなにもわかります。
さて、どれくらいの気温なのか?ピッタンコの数字でこたえられたら○というシビアな問題です。
7.7、6.5、8.4、8.6といろんな数字が飛び出します。
こたえは8.7度でした。
冬は雪深いというのがヒントでしたが、クイズをしている時間は14時30分頃なので、今はあったかいだろうという予測は出ていました。
結果、京都市内より2度ほど低いということがわかりました。
続いて、ハウステンボスに旅行された方からのクイズです。
ミッフィーは今年何周年か?
こたえは70周年、すぐに正解が出ました。
ミッフィーは人気で、あちこちにミッフィーのお店ができているそうです。
続いて、お母さんの手引きで参加してくれた小学生さんからのクイズです。
ひな祭りにいただくお吸い物の具は何か?あさり、はまぐり、しじみのいずれかという選択問題でしたので、みんなでせーので「はまぐり」と回答しました。
季節感のあるクイズをありがとう。
つづいてママさんからのクイズ、お子さんとお隣のやかましい石川さんとの間には共通項があります。それは何?何らヒントはないけれど、なんだか素早く「誕生日」と正解が飛び出します。「バレンタインやね」と石川さんの誕生日はバレバレでした。
それではやかましい石川さんからのクイズ、ダーリンの好きな色は何?
赤、黄色、オレンジ、ピンク、さてどれ?拍手パチパチで皆さん回答していただきました。
「どの色も好きだけど着るならオレンジ」、ダーリン自らこたえ発表です。
なぜか黄色は0回答でした。ちなみに黄色もダーリンはよく似合っています。
つづいてのクイズ、私の趣味はなんでしょうか?
点字、読書、いろいろ出ますが、こたえはお習字。
ずっと筆を置いていたけれどやっと筆を持って書いてみたということでした。
般若心経も書かれるそうです。字もまちがえないということでした。ほんますごーい。
そんなすごいお話の次に、おもろいクイズが飛び出しました。
私は文化祭典で演奏しているけれど昨年と今年2年連続で忘れ物をしました。さて何を忘れたか?ウクレレ、スマホ、おそろいのTシャツ。こたえはスマホ。
「どうせやったらウクレレ忘れてたらおもろかったのに」なんて、また石川さんは無責任なことを言っています。ウクレレ持たずにおそろのTシャツ着てスマホで撮影されてたら、あまりに陽気でおもろいよね。エアウクレレの演奏、アハハハハ。ぜひ来年はウクレレ忘れてくださいとリクエストまでしていました。石川さんはほんまに困った人です。
いきなりですがガイドさんからもクイズをいただきました。四条河原町から近いところで障害者手帳割引が使える楽しいところはどこ?2時間は楽しめるというヒントも。
こたえは漢字ミュージアム、見える人に解説してもらいながらまわれば楽しめるそうです。
漢字の成り立ちなどを体でジェスチャーしたりなんかもできるそうです。
クイズのお土産持参で参加する、ここが今回の交流のチャームポイントでした。
余談も含めて情報を出し合える素敵な時間でした。
次号では、宿題アイテムのレポートをお届けします。
さて、石川さんはどんな宿題を出したのでしょうか?
どんなアイテムが登場するか、お楽しみに。
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日: 2025年5月9日
☆どうもありがとうございました。