メルマガ色鉛筆第328号「私の工夫14 子育て」

能登半島地震により被災された皆様へ
一日も早く穏やかな日常が戻るよう心から願っています。
タイトル 私の工夫14 子育て
メルマガ色鉛筆編集チーム
 こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームです。
私の工夫14は子育ての工夫とエピソードをお届けします。
●乳児のミルク作成は、明治のらくらくキューブという製品を使用。
40ミリリットルごとにミルクがキューブになっており、粉ではないのでこぼれない。
溶かすためのお湯は計量スプーンなどで量る。
●自治体によっては、子育て支援という家事援助が受けられる。
●子供が歩くまでは抱っこひもを使用、子供が歩きだしたら迷子ひもを使用。
大きくなったら子供のかばんなどに鈴をつけておく。
●周りの見える人に爪を切ってもらったり耳垢をとってもらったりした。
●保育所や幼稚園へ行くための準備もヘルパーさんに手伝ってもらった。
●保育所や幼稚園の送迎は託児所の人にお願いしていた。
●検診の時は実家の母に付き添ってもらった。
●隣近所の人達の目を借りたり、息子の友達のお母さんに助けてもらった。
●ペンで書いたところが盛り上がるレーズライターで、
子供に似顔絵を書いてもらった。
●靴やスリッパを探す手間を省くため、必ずマイスリッパと下靴袋を持参。
●学校の見取り図を事前にもらう。
●学校からの連絡は、すべてメールでもらう。
●お便りは拡大プリントで、コーラスなどママサークルに積極的に参加しママ友をたくさん作ってわが子の様子なども教えてもらっていた。
●どこに行くのも手をつなぎ二人で歩く、それだけで子供の目線にふれられる。
●たくさん歌う、一緒にできることはなんでもやる。
●見えないなりにそっと見守る。
●視覚障害のパパママ会に参加。
●こまめなスキンシップでアトピーの状態をチェック。
●息子の好きな乗り物の絵本を選び、点訳を依頼。
●発表会などは見えなくてもいつも笑顔でステージのほうを見る。
●幼児期は鮮やかな色など、目立つお洋服を着せた。
●ガイドヘルパーさんにベビーカーを押してもらったり、一緒に公園で遊んだ。
★ここからは、お二人のお子様の子育てをされているママさんからのレポートです。
タイトル 見えていても見えなくてもお母さん
ペンネーム 黄色みつばち(30代 女性 弱視)
 子育ての困りごと、おそらく健常者のお母さんと同じような感じかな。
息子3歳が「自分のこだわり」が強くなってきました。
「こうじゃないと嫌だ」とごねてこまっています(笑)
保育園からの帰り道に、いつも乗るバスに乗ってくれなかったり、
歩いているときに急に立ち止まって石や葉っぱで遊んでみたり、
車やバイクが走っている道路を眺めてなかなか帰ってくれなかったり
自分の意思が強くなってきました。
 ここで視覚障害者ならではの困りごとが一つ。
無理やり子どもを抱っこして歩くのは難しい。
抱っこすると白杖が使えず危険です。
それでもバスの時間が迫っているときは、
白杖を脇に抱えながら抱っこして少しずつ歩きます。
最近では息子も体重が15キロにもなり、力も強く
無理やり抱えるだけでも精一杯です。
ハッキリと見えない、ぎりぎりの視力で歩くことは、精神的にも少し辛いです。
ごねている息子を見て、いつも同じバスに乗っているおばさまがお菓子をくれて
機嫌をとってくれることがあります。
とても助かっています。
家でもお姉ちゃんとテレビやおもちゃの取り合いでよくケンカをしています。
これも他のお母さんたちと同じで、もうなるようになれーって感じです。
 上の子はどんどんと頼もしくなってきました。
2人で一緒にお買い物やお出かけがしやすくなってきました。
タッチパネルの注文も、セルフレジも上の子が一緒だと怖くありません。
言葉での説明も上手になってきて、先日息子の同級生のお母さんから
「お姉ちゃんの説明がとっても上手でうらやましい」と言われました。
自然と身についていることなんですけどね。
視覚障害があるからこそ子供にできないこともありますが、
視覚障害があるからこそ子供がたくましくなっていったり
他の同級生とは違う経験ができて、成長にもつながるのかなと思ったり。
子どもにとっては私が見えないということはあまり関係ないようです。
「お母さんは見えていても見えなくてもお母さん」だそうです。
★ここからは全盲ご夫妻の子育てレポです。
タイトル 我が家の1日
ペンネーム ブルーブルー(20代 女性 全盲)
朝6時から7時に娘が起床するとともに私たち夫婦も起床。
テレビで撮りためておいた「いないいないばあ」を娘に見せつつ朝食準備。
私が家事に集中できるのは録画もできる音声ガイドつきテレビのおかげ。
娘の朝食には手づかみで食べられるパンやバナナを切ったもの、卵焼きなどを準備。
スプーンで口に離乳食を運ぶのは難しいので、娘が自分で食べられて
手や周囲が比較的汚れにくい食べ物を。
午前はお散歩にお出かけ。
公園は広すぎて夫と私だけでは歩きづらいため、バスに乗り梅田まで行き、
地下街を歩くことが多い。
私たちだけではベビーカーを押せないため、基本移動には抱っこ紐使用。
なるべく抱っこの負担が減るようなヒップシート付の抱っこ紐に買い替え、
どうにか娘の成長にも対応。
晴眼の方と一緒ならベビーカーでラクラクのお出かけ。
親子3人だけの時は、娘の抱っこ担当と荷物持ちなど夫婦で役割を決めて。
外食をする際には、チェアベルトで娘を椅子に固定しご飯を食べさせる。
娘が椅子の上で動き回ったり、テーブルの上のものを下に落としたりもするので、
動きを封じ込められるチェアベルトはお出かけの必須アイテム。
外での離乳食も汚れにくく食べさせやすい物を。
パンやチーズ、ゆでた野菜などは手でも掴みやすく
ドロドロに汚れることも少ないため外食では重宝。
帰宅後はお風呂タイム。
夫が娘をお風呂に入れ
私がお風呂から出た娘にクリームを塗ったり、パジャマを着せたり。
お風呂ではバスチェアに娘を座らせる。
ここで私の両手が使えるのがありがたい。
だって、お湯をかける位置を片手で確認しながら
もう一方の手でシャワーを操作できるから。
バスチェアの導入で思い切り手桶で娘の顔に水をかけて
大泣きされるなんてことは激減。
午後には週3回家事援助のヘルパーさんに入ってもらう。
ヘルパーさんとはお買い物に一緒に行ったり、郵便物の代読代筆をお願いしたり。
娘のおむつかぶれや肌あれが無いか、顔色はどうかとか、
私たちでは確認できない視覚的な部分を見てもらったり。
夜7時くらいから3人で夕食をとり、
8時半から9時には娘の就寝に合わせ消灯。
夫が出張だと、またちがった1日に。
私たちの日々の子育て記録ノートのURL
我が家にとうとう電気がつきました|ぐっち|note
https://note.com/blindtravel/m/m5c3a3bcc472d
編集後記
 子育てのさまざまな場面、お子様の成長によって変化していく状況、
そんな中でのあれこれでした。
私の工夫シリーズ、2024年もカラフルにお届けしていきます。
 -- このメールの内容は以上です。
発行:  京都府視覚障害者協会
発行日:  2024年1月26日
☆どうもありがとうございました。


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