メルマガ色鉛筆第326号「この頃思うこと」
能登半島地震により被災された皆様へ
一日も早く穏やかな日常が戻るよう心から願っています。
タイトル この頃思うこと
ペンネーム 冬色ノート(60代 女性 弱視)
私は地方の町で先天性弱視を持って生まれました。
小学生の時に盲学校へ転校し寄宿舎生活を送りました。
しかし盲学校の狭い世界が合わなくて
好きな本を読むことと自分の殻に籠るように生きてきました。
いやいや就職した会社では障害を持っているのは私だけでした。
つらい思いもしましたが、職場の人達に助けられ、
遊びにも連れて行ってもらい、徐々に友達も増えていきました。
また転勤により新しい友達も出来ました。
他の職種の人達とも交流することが増えました。
仕事を勤め上げ、京都ライトハウスに通う頃には
自分から進んで他人に声を掛けようと思うまでになりました。
昔からの友達から「明るくなったね」と言われるようになりました。
自分でもおしゃべりになったと感じています。
今後ものんびりボチボチ歩んでいきたいです。
思えば、私はこれまでたくさんの人達に助けてもらいました。
だから、少しでもお返しがしたいです。
お世話になったと思う皆さんに直接返すことはできなくても
1つとか2つでも誰かのお役に立つことができればいいなと考えています。
ーー
冬色ノートさんが「いいな」と考えていること、
早速、編集チームにうれしい情報を寄せていただきました。
「USB付きポンチョ、
安いのに2時間切りタイマー付きを買いました。
何かまた見つけたら連絡します」
何か、また「いいな」と思ったことを伝えよう、
冬色ノートさんはそんなふうに感じて、色鉛筆に関わってくださっています。
編集チームは、おかげであったかくなりました。
そして、この情報をきっかけにネット検索してみました。
USB付きのブランケットとか、着る毛布のようなものとか、
いろんなものがあることを知りました。
同じような話題で、「すっぽり毛布」なんてのを使っている人のお話も聞きました。
こんなふうに「いいな」をちょっと伝えて、さらにひろがって、
また「いいな」が生まれて、
気楽におしゃべりする中に色鉛筆がご一緒していけたら、
「いいな」と考えています。
創刊時の思い、ほんのりと寄り添う、そんなつながりを届けたい、
まさに冬色ノートさんと編集チームは同じ思い、そんなこの頃です。
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日: 2024年1月12日
☆どうもありがとうございました。