メルマガ色鉛筆第1号 「仕事サロンに参加して」

タイトル 「仕事サロンに参加して」
ペンネーム グリーントマト(30代 男性 全盲)
今回のレポートの要旨です。
「仕事サロン」は去年の8月から3か月に1度のペースで開かれています。
骨伝導のヘッドホンの利用、ICレコーダーやアイパッドの活用など、毎回初めて知ることがたくさんあります。
仕事サロンに来ていていいなと思うのは、誰かがこんなことで困っていると言ったときに共感したり、知恵を出し合ったりできることです。
五つの団体で運営されているので新たな出会いもあり、誰でもウェルカムなのがいいですね。
パソコンやビジネスマナーなど、仕事に役立つ技術を土日や夜間に学べる環境もあればいいなと思います。
ここから本文です。
皆さん、はじめまして!グリーントマトです。
まだまだ青くて未熟な私ですけれど、自分を磨いて、赤いトマトになれる日を夢見ています。
よろしくお願いします。
さて今回は、私が参加している「仕事サロン」についての感想を書かせていただきます。
このサロンは、京都府視覚障害者協会の職業部をはじめ、京都ライトハウス鳥居寮訓練修了生の会「フェニックス会」、きららの会、JRPS京都支部、弱視者問題研究会の五つの団体で運営されています。
去年の8月から3か月に1度のペースで開かれています。
毎回いろんな方のお話を伺っていると、初めて知ることがたくさんあります。
たとえば骨伝導のヘッドホンについて。
視覚障害者がパソコンを使う際、普通のヘッドホンを使っていると他の音が聞こえづらくなります。
そこで、骨伝導のヘッドホンを使ってみては?という話がありました。
そして、ある弱視の方はICレコーダーをメモ用に使っておられ、また別のある方はアイパッドを仕事でフル活用されているとのことでした。
一方、働く中での問題も出されています。
今のご時世、個人情報を職場外に持ち出してはいけないという規制もあり、職場でできなかった仕事を家に持ち帰ってするのが難しくなってきています。
何をするにもどうしても時間がかかってしまう視覚障害者にとっては大きなハードルです。
また、セキュリティの関係で、職場のパソコンに音声読み上げソフトを入れにくいことも困った問題です。
仕事サロンに来ていていいなと思うのは、誰かがこんなことで困っていると言ったときに共感したり、知恵を出し合ったりできることです。
それは「あなたはこうしなさい」というアドバイスやおせっかいとは別のものだと思います。
「自分はこうしているよ」という経験をみんなで持ち帰れるのは魅力てきです。
そして、五つの団体で運営されているからこそ、新たな出会いも多くあります。
個人的には、色々な人とゆっくり話せる懇親会も毎回楽しみにしています。
誰でもウェルカムなのがいいですね。
土日や夜間にパソコンのスキルをアップしたいという声も聞かれます。
ウィンドウズのXPのサポートが来年4月で終わり、7や8が主流になるし、パワーポイントを使うだとか、求められる事柄も変わってきます。
日常の仕事に穴をあけずに学べる場、あるいは短期間で学べる場があってもいいのかも知れません。
これはパソコンだけでなく、ビジネスマナーやカウンセリング技法、簿記など、仕事にプラスしていける技術を視覚障害者が学べる環境があればいいなと思います。
色々な悩みを抱えながら働いている人、仕事を探している人が京都にもたくさんいることでしょう。
たくさんの人とつながり、それぞれが抱える悩みを出し合っていければと思います。
これからも仕事サロンを楽しみにしていますよ。
編集後記
「働く」をテーマに集うことのできるサロン、それが京都にも生まれた。
そのことに拍手です。
職場では、視覚障害者は自分一人だという方のお話をよく聴きます。
業務の中では、見えない 見えにくいゆえの困難もあるでしょう。
この仕事サロンで、働く仲間と出会えることは、それだけで意味深いのだと思います。
サロン後の懇親会で、参加者同士の交流が深められるのも魅力的ですね。
ーー このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日:2013年11月15日
☆どうもありがとうございました。


現在、シンプルな表示の白黒反転画面になっています。上部の配色変更 ボタンで一般的な表示に切り換えることができます。


サイトポリシー | 個人情報保護方針 | サイトマップ | お問合せ | アクセシビリティ方針 | 管理者ログイン