メルマガ色鉛筆へ「見える私からのメッセージ」シリーズ第11弾

タイトル メルマガ色鉛筆へ「見える私からのメッセージ」
メルマガ色鉛筆編集チーム
 こんにちは、メルマガ色鉛筆編集チームです。
「見えない・見えにくい人の暮らしの中のあれこれを、見える人はどう見ている
のか」をテーマに、
晴眼者の皆様より色鉛筆のレポートへ感想コメントを寄せて頂きました。
ということで「見える人の声あれこれ」第11弾をお届けします。
今回の「見える人」は、女性3名です。
見える人34(40代 女性 音楽家)
 メルマガ色鉛筆44号「私の趣味はギター練習です」を読ませていただいて
 私がこの文章を読ませていただこうと思ったのは「趣味」が「練習」だという
言葉に惹かれたからです。
「趣味」が「演奏」ではないところにハッとしたのです。
 この文章を最後まで読み、私自身演奏家であり、指導をさせていただいている
中で、
視力にハンデをお持ちの生徒さんに、「目」からの情報を使わずに楽器の奏法か
ら楽譜に至るまで
どれだけの事を伝えられるのか自問自答しました。
どれだけ「目」に頼っていることか。「耳」と「手」で初めて触れる楽器を演奏
出来るようになることは、
教える側にとっても、生徒さんにとっても、とても大変な作業だったのではない
でしょうか。
 でも、この文章を書かれた方は、その過程をとても楽しんでおられたように感
じます。
楽器の練習は、思い通りにならないことが多いです。
思い通りにならない時間の方が多いかもしれません。
イライラすることもしょっちゅうです。
目が見えていてもそうなのです。
目で見て、耳で聴いて、それでもイライラする時の方が多いのです。
なのに目が見えない中でのそのイライラさえも「趣味」にしておられたのかと思
うと、
「すごい」と思うと同時に自分の教え方にももっと考えるべきことがたくさんあ
ると痛感しました。
 「見えない中で初めてのことを覚えていく事って結構大変な事やな」「でも、
出来た、という喜びは
とても大きかったです」「まさにこれこそが音を楽しむ=音楽ということなんで
しょうね」
 実際に生徒さんを指導している私にとってとても大切な事を再認識できた言葉
がたくさんありました。
この先も、ハンデがあってもなくても初めてのことにチャレンジされる生徒さん
の「できた!」を
一つでもたくさん生み出すお手伝いができるように、私自身が進化していきたい
と強く思います。
自分自身を見つめ直す良い機会となったこの文章との出会いに深く感謝します。
見える人35(                        50代 女性
 病院職員)
 メルマガ色鉛筆44号 「私の趣味は・・・ギター練習です」の感想
 「6本の弦が教えてくれた私なりの色」というペンネームの筆者さん。
ギターが本当にお好きなのがよく伝わってきます。
今は残念ながら中断してしまっていますが、私も10年ほど前にギターにはまって
いた時期があります。
子育てがひと段落し、何か自分の趣味とよべるものを持ちたいな・・・と考えて
いたとき、
ギターの温かい音色がもともと好きだったこともあり、音楽教室に通っていまし
た。
早く何か弾けるようになりたいな、と気軽に考えていたのですが、想像以上に難
しくて
びっくりしたのを覚えています。
6本の弦を押さえるのは簡単そうに見えますが、押さえてるつもりでも音が鳴ら
なかったり、
コードごとに使う指も変わってくるし、弦を押さえる左手を必死で見て、
そしてピックを持つ右手も確認して、と目で確認しないことにはまともな音が出
せません。
だから、目という感覚に頼らずにギターを練習されている筆者さんは、本当にす
ごいです。
きっと、わたしよりもずっと指の感覚が研ぎ澄まされているんだと思います。
左手全体で、ギターを感じておられるんだと思います。
 生涯ずっと続けられる趣味があると、人生にもハリが出てきます。
なかなか上手に弾けなくて、なんとなくギターから遠ざかってしまっていた私で
すが、
この方のレポートを読んで、また再開してみたくなりました。
ちょっとずつでもいい。根気よく練習を続けて、また好きな曲が弾けるようチャ
レンジしてみよう。
そう思うきっかけを与えてもらいました。
ありがとうございました。
見える人36                      (40代 女性 眼
科医)
 メルマガ色鉛筆 第54号 「働く私 両立ドタバタ奮闘中」を読んで
 筆者の「赤バッジと緑バッジ」さんは、まだまだ手のかかるお子さんを二人お
持ちのママさんです。
30代とお若いということもありますが、ご主人に安易に頼ることなく、
できることは何でも自分でしよう、というポジティブな姿勢が潔く、そして仕事
・家事・育児を同時にこなす、その忙しい毎日がとてもパワフルで驚かされまし
た。
仕事と家事の両立。家庭を持つ働く女性にとっては、最初の難関がこれです。
たくさん失敗して、試行錯誤しながらとにかく毎日を乗り切るしかないのですが、
そこに育児が加わるともう一つ大変になってきます。
頭の中で、常に複数のことを考えながら、並行してこなしていくことになります。
 私自身、いろんな情報や便利グッズを利用しながら、なるべく無駄な労力を使
わず効率的に両立できるよう、
いろんな試行錯誤をしてきましたが、「赤バッジと緑バッジ」さんも、独自のア
イデアで工夫をされています。例えば洗濯で、靴下が迷子にならないための洗濯
ネットの使用。なるほどなあ、と思いました。
お料理の時、洗い物を増やさないために調理器具は最小限に。これは晴眼者でも
同じで、とても共感できます。
そして、晴眼者にはない苦労も、もちろんたくさんされています。
買い物での苦労や、お子さんの健診での大変さ。
子供の健診は、小さい子を連れているのでただでさえ疲れますが、順路が迷路の
ようになっていると、
ゴールまで行きつくのに一苦労です。
目が見えづらいママさんや、耳が聞こえにくいママさんたちへのサポートが、
現地でも臨機応変に受けられるような改善が、まだまだ必要だな、と思いました。
普通に子育てしているママさんたちが知らない苦労がある一方、
毎日を乗り切るためにいろんな工夫をされてパワーアップされていて、一緒に子
育て頑張っているママとして、同志のような心強い存在でもあります。
お子さんたちの手が離れるまで、まだまだ先は長いですが、これからも元気に頑
張って下さいね。
ーー このメールの内容は以上です。
発行:  京都府視覚障害者協会 
発行日: 2018年4月6日
☆どうもありがとうございました。


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