メルマガ色鉛筆へ「見える私からのメッセージ」シリーズ第7弾

タイトル 「メルマガ色鉛筆へ 見える私からのメッセージ」
メルマガ色鉛筆編集チーム
 こんにちは、メルマガ色鉛筆編集チームです。
「見えない・見えにくい人の暮らしの中のあれこれ」を、見える人はどう見てい
るのか」をテーマに、
晴眼者の皆様より色鉛筆のレポートへ感想コメントを寄せて頂きました。
ということで「見える人の声あれこれ」第7弾をお届けします。
今回の「見える人」は、男女3名です。
見える人の声19(男性)
 メルマガ色鉛筆第44号(「私の趣味は…ギター練習です」)の感想
まず僕の中での現在の視覚障害の方に対する印象は「少し近寄り難い」です。
最近は仕事で視覚障害の方のためのデザイン(?)を考える機会があって
街で視覚障害者を見ると、少し親近感がわくようになって来ました。
今日も朝から白杖を持つ人の手を肩に置いて歩いている老人の方を見て、
少し優しい気持ちになったりしました。
でも僕の中ではまだまだで、ある種、老人のような扱いをしてしまいます。
というのは気を遣ってどこまで声をかけていいものかとか、
あまり出しゃばると逆に怒られるのではないかと思う事もあり、
まだ肩に手を置いてもらって歩いた事はありません。
 そんな折、メルマガ色鉛筆第44号について感想を書かせていただける機会を
頂けるという事で
少しでもお役に立てたらと思い、筆をとった次第です。
まず趣味が「ギター練習」と胸を張って答えられるってすごくいいなと思いまし
た。
本当に一生懸命ギターと格闘しながら音を紡いでいくという作業を経験なされた
のだなというのが、
文章から目に浮かぶように伝わってきます。
目が見えないと人というのは、言葉で伝える力があるのだなと思いました。
僕も趣味でギターを弾くのですが、趣味は「ギター」ですと言っていました。
考えれば変な言葉です。
ギターを一生懸命練習する、努力する事自体が趣味だ、と言えるのは一つの発見
なんじゃないかと思いました。
結果ではなくプロセス、それ自体が楽しい。すごくかっこいいです。
そして最後の一文--さて、皆さんの趣味は何ですか?--
僕は好きなものはたくさんあれど趣味と答えられるものは何だろうと考えさせら
れる問いです。
つまるところ、僕は何者なんだ?と聞かれているようでドキッとしました。
少し時間をとって真剣に考えてみたい、そう考えさせられる質問でした。
見える人の声20(三十代 女性)
 見える私は、見えない人や見えにくい人のメルマガを読んでこう思った、こう
感じた。
はじめまして。
私は、目が見えます。
私には、見えない、見えにくい仲間が一人もいません。
色鉛筆のメルマガを知ったのは、先輩が私に購読を勧めて下さったからです。
私はその先輩から生まれて初めて点字を教わりました。
正直、少し教わったくらいでは自分の名前すら書くのがやっとで、まだ数回教科
書を開いただけです。
でも、名前を書き終えると、ある種の達成感や新たな世界に出会えたような嬉し
さと喜びで笑顔になりました。
 そして、メルマガも読ませて頂きました。
メルマガの投稿文章は本当に感覚世界が豊かで、なんというか強い光をどなたか
らも感じました。
私は、読みながらメモをとらずにはいられませんでした。
お一人お一人の言葉に、私自身が持っているコンプレックス、
「自信が持てない」という思いに励ましを頂いているようだったからです。
日々の工夫や物事への対話の様子が懸命でそこからあふれ出てくる言葉が力強く
て私を励ましてくれました。
 私は、専業主婦の傍らで創作活動をしています。
その活動の一つとして染めものをしています。
点字との出会いがきっかけで、洋服に点字を題材にして模様をつけることに挑戦
しました。
絹地をイ草の粉で黄緑色に染めて、次に玉ねぎの皮から煮だした汁で絞りを作り
点字の凸の箇所をオレンジ色に染めました。
それは「ファッショナブルに素敵に点字を着る」というコンセプトです。
点字を模様にすることは私にとって光や希望を意味しています。
それは私がメルマガから受け取ったものです。
正直このことが、どんな風に受け止められるのか不安でもあります。
その気持ちから感想文を書きたいとも思いました。
私は決して生きることが器用ではありません。
でも、メルマガの執筆者がひたむきに生きることは素敵でかっこいんだと私に話
してくれているようで
嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
見える人の声21(50代 女性)
 メルマガを創刊号から読ませてもらっています。
第70号の料理の献立特集、炊飯器のピラフを作ってみました。
手軽でとても美味しいです。
もっと手抜きして、バターだけで炊飯してみたら、カレーにピッタリのバターラ
イスが出来ました。
それから、バタートーストの工夫もいいですね。
グラニュー糖やシナモンシュガーを振りかけてトーストすれば、簡単ラスクにな
りました。
 私は今、朗読活動をしています。
メルマガ色鉛筆、第83号、イエローモンキーマジックさんのレポートを読んで、
広くて深い海原のような方だと感じました。
今を見つめることで新しく生まれたもうひとつの人生、それが心の余裕に繋がり、
見えないものの中にこそ価値があると実感された、そこに多くの方との出会いが
あったことが本当に良かったです。
私も朗読を通して、レポートの中の言葉のように、
『せめて笑ってほっとする気分になってもらえたら嬉しい』とそう思っています。
朗読を聞いくださって、あとから本の感想を言い合うのはとても嬉しいです。
同じ本でも心にとめる場面が違うのが新鮮で、一冊の本が倍楽しめます。
心のトゲをぬくのは困難だとしても、心のドアは開かれていてほしいと、
そんな風に願いながらこれからも読んでいきたいです。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2017年12月1日
☆どうもありがとうございました。


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