山科視覚障害児者協会 カラーコーディネート講座を終えて
山科視覚障害児者協会 カラーコーディネート講座を終えて
石川佳子
山科では初めてのカラーコーディネート講座を実施しました。講師の中村京可さんとアシスタントの小山さんはガイドヘルパーの資格もお持ちですので、見えない人に言葉でどう説明すれば情報が伝わるかということに努めながら、講座を進めて下さいました。カラーコーディネートという言葉に初めて出会う人がほとんどでした。参加者13名に加えて、買い物ガイドのヒントになればと、ガイドヘルパーさんにも同席してもらいました。
見えないからこそ知りたい色の世界、自分に似合う色、そして自分らしさって何?という思いは年齢や性別、障害の有無、障害の程度に関係なく、多くの人が持つこだわりの一つではないでしょうか。視覚障害者の中には、見ることを前提としたものに対し、拒否をされる方もおられるかもしれません。でも、自分は見えなくても、周りの人は自分を見ているという意識は、持ち続けていたいと私は考えています。確かに人に見られるというのは、白杖を持つことへの抵抗の一因でもあり、プラス思考にだけ働くものではありません。だからこそ、どうせ白杖を持つことで目だってしまうなら、「あの人目が悪いみたいだけど、結構上手におしゃれしたはるな」なんて、世間様に思われるのって悪いもんじゃないなと私は思います。新しくおしゃれアイテムを買う時には、サイズと値段だけでなく、欲張って自分らしいものを探してみませんか。そのヒントをカラーコーディネート講座を通して、皆さんに見つけてもらえると嬉しいです。
参加者の皆様からは、
「私が着たいと思う服の色とガイドさんに勧められる色がいつも違うのですが・・・」、「自分はイエロータイプだけど、どうしてもゴールドのアクセサリーに抵抗があるんだけど・・・」、
「黄色と青色の二つのタイプ分けについてはわかるけど、茶色が好きな私はどんな茶色を選べばいいの?」、
「年齢によって似合う色のタイプは変わるの?」
などの質問が寄せられ、例をあげて中村先生が回答して下さいました。
以下、参加者の皆様からの感想です。
★色を見たことがない私は、色そのものをどう感じたらいいのかわからないのですが、今日の講座で少しずつ色への知識を持てた気がします。これからのカラー講座を通して、もっといろんな色の話を聴いて、勉強していきたいと思います。何より自分の好きな色タイプが自分の似合う色タイプだったこともわかって、安心しました。次回が楽しみです。
★先天盲の私は、今まで黄色は危険な色というイメージしかなかったけれど、温かいとかやわらかいとかいう言葉に置き換えられるものだということもわかり、色に対する概念が変わりました。
★カラー講座は3度目ですが、また新たな発見があり良かったです。一人ずつカラータイプを見てもらえて、ただ話を聴くだけでなく、自分はどのタイプなのかを知ることで、より理解が深まりました。
★今日の講座はとても興味を持ち参加させてもらいました。期待していた以上のものだったのですごく参考になり、また勉強になりました。私はお洒落が大好きで人とは違うものを自分なりに工夫して着こなしたいと常に思っています。視覚障害者であっても美しく有りたいと考えています。これからはブルーに挑戦して行きたい!10月が楽しみです。
山科視覚障害児者協会では、10月13日(日)13時30分~15時30分、山科身体障害者福祉会館にて、第2回カラーコーディネート講座 顔周りテクニック~自分の顔立ちに似合う襟元の形を知ろう~を実施します。非会員、他地域の皆様にもご参加頂けますので、お気楽にお問合せください。
山科視覚障害児者協会 女性部 石川佳子
電話090-2048-7292
E-mail Yoshi-2★titan.ocn.ne.jp(メールアドレスは★を半角のアットマークに変更してください)