第19回 フルートとともに

  1956年4月、15名が長崎県立盲学校小学部に入学し、一人をのぞく14名が新たに寮生活をスタートしましたが年齢はバラバラでありました。翌日、私が運動場で体操をしている姿を見た母親は、「今のうちに帰ろう、会えば涙が出る」と思い、机の上にお菓子を置き、啓《けい》明寮《めいりょう》の玄関を出ました。母親に後で聞いた話によると、自宅に帰り着くまで涙が止まらなかったそうです。
 あれから月日が流れ、私が社会人になって長崎に帰ったとき、母親が近所の人や親戚に「自分は他の親にない貴重な体験をした」と話していました。
 私たちのコンサートも今年で19回目を迎えます。ご来場される皆様方の心に残る演奏をしたいと思います。
日時:12月2日(日)開演 14時(開場13時30分)
会場:ライトハウス 4階 あけぼのホール
*入場無料
出演者:
フルート:平山 昭一(ひらやま しょういち)、長崎市出身、生まれながらの全盲。京都老人デイサービスセンター所属。
ピアノ兼司会:西村 晶(にしむら あき)、名古屋市出身、京都YMCAの朗読ボランティアとして活動。第3回から参加。
ピアノ:久世 尚(くぜ たかし)京都市出身、オペラ愛好会の京都ヴェルディ協会会員。第8回から参加。
企画担当:久世 敏代(くぜ としよ)京都市出身、点訳サークル花の会会員。第8回から参加。
フルート共演:今岡 美枝子(いまおか みえこ)兵庫県出身、京都ライトハウスで音訳ボランティアとして活動。第16回から参加。


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