<南部アイセンターだより>

1.宇治市の点訳グループ「宇治川」さんが、緑綬褒章を受けられます!
 4月29日付けで春の褒章が発表され、宇治市の点訳グループ「宇治川」さんが、緑綬褒章に選ばれました。
 1980年に点訳講座に通っておられた9人で結成し、メンバーは55人までに拡がっています。皆さんご存じのように、広報・図書館向けの書籍・宇治市視覚障害者協会の資料・個人の文書など、幅広く点訳いただいており、かつては小中学校の児童のために絵や図解入りの点訳、さらには海外小説も点訳されたそうです。宇治市で毎月開催中の南部サテライトにも、毎回多くの会員が来てくださり、4月25日には、マンツーマンで5人が触読のお世話になりました。また、ありがたいのは、会員として視覚障害者に触れ合う中で、多くの方がガイドヘルパーになり、現在も大活躍いただいていることです。多面的な貢献が社会的に認められ、永年のご苦労に心から御礼申し上げたいと存じます。そして、私たちもご努力に報いるためにも、点字の普及に頑張りましょう。
2.『裁判に負けたら大変なことになる』
 4月8日のあはき法19条裁判学習会に参加された34名の方々が口々に語られた感想です。
 田尻会長の挨拶のあと、松井三療部長が裁判の内容を分かりやすく説明、年収は晴眼者に比べ、半額の200万円以下しかない、負けると職を失いかねない、後に続く人のためにも道は確保していきたいと熱く訴えました。
 参加者からは、傍聴に行き裁判所に勢いを示そう、社会の認知度を上げるためにはフェイスブックの利用はどうか、署名の呼びかけや啓発に分かりやすいチラシを作ったらどうかなどの声も挙がり、田尻会長から対策を考えるとの回答がありました。
 また、関連して、宇治市・長岡京市。城陽市・京田辺市でのマッサージ助成事業の状況が報告されました。長岡京からは、これからの人に三療の道を死守したいと発言がありました。宇治では、今年度から、残念ながら助成事業が全廃になり、田尻会長からは「他地域にも波及する恐れがあり、近隣への働きかけが必要」との発言がありました。
 センターに寄せられた、あはき法19条裁判の署名は、これまでに2100筆を超えていますが、今回は、非会員や点字・朗読サークルからも参加いただいていて、裁判のことを初めて知った、何を争っているのか、結果によってどれだけ大変なのか知りたいなど、ご意見がありました。
 学習会に参加して初めて裁判のことを知ったある男性は、早速、市役所に行って奥様とご自分のマッサージ助成券をもらい、その券が使える事業所一覧表をセンターに持参し、このうち、「京視協会員を教えてほしい。そこを利用し、周りの人にもそこを利用するよう呼びかけたい」と話しておられました。
3.リピーターのご意見を伺いました!
 センターは今年5月で3周年を迎えます。これまでの内容をさらに拡げ、深めるために、2回にわたって、利用者ご自身のご意見や要望をお聞きする場を持ちました。そのうち、今回は、センター内での催しについてのご意見を紹介します。
 次号では、外出企画についてご紹介します。皆さんも、要望やご意見をお寄せください。
 主なご意見です。
 ・今、行っているサークルのメンバーが固定しつつあるので、ぜひ、新しい方を迎えたい。そして何か新しいサークルができたらいいなと思う。
 ・地域間の横の交流ができて、新しい知り合いができたらいい。・民生委員さんや老人クラブなど地域の人にもっと知ってもらい、見えにくい人にセンターを勧めてもらうためには、どうすればいいのか。
 ・点字サークルの存在をもっと広く知ってもらい、新しい人を迎えたい。
 ・点訳、朗読各サークルの方にも視覚障害者用のパソコンを習得して  もらい、できれば教え手になってもらえないか。
 ・単発的に企画するものと恒常的にやるものを区別して考えたらどうか。
 ・プレクストーク(PTR2、3)の操作を教えてもらいたい。
 ・大学や高校など学校との連携を意識的に追究してはどうか。
 ・地域間のつながりやボランティアグループとのつながりをもっと強化しては。
 ・利用者自らが提案するとともに、場所探しや他地域からの参加も可能かどうかをあたってもらう。
 ・室内での企画として、センター以外で料理教室はできないか。料理の基礎から教えて欲しい(男性)。
 ・仕組みを理解するために、同行援護・身体障害者等級変更などの制度改正等についての小規模でいいから勉強会を開いてほしい。
 ・暮らしの工夫や終活セミナー、家族の介護についての話(体験談)が聞きたい。
 ・サークル合同発表会(オカリナ、川柳、点字、ヨガ)や体験会。
 ・防災を考えるシリーズ(例えば避難所に行っても、便所もわからない、白杖使用は周りに気兼ねする)を実施してはどうか。
 ・秋の視覚障害者リハビリ大会の報告を聞きたい。また、スマートサイトが南部でどのように活かしてもらえるのかも聞きたい。
 ・サテライトの年忘れ企画のような気軽に参加できる機会がもっとあればいい。
 ・外出するきっかけとして少人数でのピアカウンセリング的な集まり。
4.あらためて、白杖使用のおさらいをします
 かつて、白杖使用の基本を勉強したが、それから長い期間が経って少しずつ我流になりつつある方が、多くおられるようです。
 そこで、センターでは、もう一度専門家からおさらいを受ける場を年に数回持つことにしました。
 まず初回は、6月18日(月)13時からセンター周辺で練習します。先着5名としますので、奮って応募してください。
 参加希望の方は、南部アイセンターまでご連絡ください。
問合せ・申込み:南部アイセンター(電話 0774-54-6311)
5.今月の川柳優秀作です
 最後に、中京区からもご参加いただいての川柳サークル「びっくり箱」の優秀作を紹介します。
 「初孫の 今日がいたずら 一日目」


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