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活動紹介

メルマガ色鉛筆増刊第2号 「心ふるえる出会いに、涙あふれて」

タイトル 心ふるえる出会いに、涙あふれて
ペンネーム ザ・ミルキー 輝き色~悠かなり~(50代 女性 全盲)
レポートの要旨です。
 はじめまして。ザ・ミルキー 輝き色~悠かなり~です。 ~はるかなり~と読んでください。
「若いおばあちゃんですね」と言ってくださる 周りの方々の言葉を、そのまま 信じているような お気楽な私です。
この広大な宇宙の中に存在する 地球に生を 受けた 二人の孫と、世界中の子供達が、
自分らしさを失わないで、自信を持って、輝く人生を送ってほしい!
そんなはるかなる願いをペンネームに込めました。
私は、今年の秋、音楽家 前川裕美(まえかわゆみ)トークライブで、たくさんの心ふるえる体験をしました。
涙があふれ出たあの日、前川さんの歌とトークが私の心と対話していました。
見えていた頃の記憶、見えなくなった今の思い、未来を描く気持ち、
彼女のメッセージと自分の思いを重ねながらの時間についてレポートします。
ここから本文です。
 私は前川裕美トークライブで心ふるえる体験をしました。
それは、多くのことを私に思い起こさせ、感じさせ、考えさせてくれる時間でした。
裕美さんの歌声とトークを聴いていると、肩が震え 涙があふれてきて、止める事が出来ませんでした。
こんなにも自分の心をむき出しにして嗚咽したのは、15年ぶりです。
今思うと、ちょっと恥ずかしくもあります。ぐしゃぐしゃの泣き顔、見られたかな。
でも、ちょっとだけ安心です。だって、会場には、見えない・見えにくい人がたくさん集まっていましたから。
 トークライブの中で、裕美さんから伝わるメッセージの一つ一つが、私の全身に染みわたりました。
 まず最初の心ふるえる出会い。
それは、彼女の歌声そのものの中にありました。
出産を経た裕美さんの歌声は、一段と伸びやかで透き通っていました。
見えていたときに、毎年見に行っていたディズニー映画の中の1曲、それは心地よい美声でした。
彼女の歌声を通して、視力を失った7年前までの事を、私は思い出していました。
 そして、トークの中で裕美さんが話していた多くのメッセージに共感しました。
障害者としてのかつての戸惑い、
日本における視力障害者としての不自由さと限界、
結婚や出産に対する偏った見方、
見えないことでの音楽家としての悔しさ・・・。
裕美さんが明るく語るありのままの言葉に、私の胸は熱くなりました。
 さらに、裕美さんの子育てへの姿勢に触れ、「そうそう、私と同じ考え、ピッタリ!」と、私の思いを代弁してくれているようで、不思議な喜びを感じました。
 また、とっても印象に残っている裕美さんの言葉があります。
それは、[目が不自由な人の仕事は、マッサージ関係という流れの中で、いやそれだけではない。
世界中を訪れて、地球全体の皆さんが、そう考えるのであれば、私も断念しましょう。
もっともっと視覚障害者にも道があるはず。
それを求め続けたい。
]という内容でした。
そこには、裕美さんがアメリカに単身留学した強い思いが表れていました。
私も、これからを担う見えない見えにくい若者達に、色々な仕事に就いて頂きたいと願っています。
そのために、50歳を過ぎた私は何が出来るであろうと、今も模索しています。
 また、障害者の 結婚や出産は、難しいであろうと言うような、短絡的で偏った因習的な考えは、払拭していかなくてはいけないと思っています。
確かに、見えない・見えにくい事自体が 不自由な現実ではあります。
何倍かの努力や工夫や強い精神力は必要かもしれません。
そう考えると、裕美さんが 自分の思いを一つ一つ 成就されている姿は、周りの人たちの励みとなっているでしょう。
 更に、音楽家として見えないことへの悔しさ。
[見えていたら、周りの音楽家達と同じように、私だって初見で、ぽろぽろポロと弾けるよ!]
という 口惜しさは、私の胸にも ストン と落ちてきました。
ほんとに、その通りです。
 そして、ゆみさんなりの 子育て談議もありました。
[お手製の幼稚園バッグや可愛くて綺麗なお弁当だけが愛情ではないと思います][ヘルパーさんの利用など、支援やいろんなサービスを活用して、子育てと音楽家の両立を実現しています!]
音楽家として こんなに大きなお仕事を任された 裕美さん。
彼女らしい割り切り方、納得でした。
 私には、裕美さんと同じ年頃の子供がいます。
おそらく裕美さんのお母様と私は同世代だと思います。
同じ時代に子育てをされていた裕美さんのお母様に、私は思いを寄せずにはいられません。
私が障害とは無縁の場所で、何気なく過ごしていた時に、
裕美さんのご両親がどんな想いで子育てをされていたのだろうか・・・。
今、それを安易に想うこともできません。
ただ、今は裕美さんの秘書役のお母様に、
[ご立派ですね!!]と、頭が下がるばかりです。
 今後、関西での前川裕美さんのコンサートがありましたら、また出かけたいです。
裕美さんの生きざまに、これからの自分の頑張る方向もご指南頂いた気がします。
これまでの時間を想い、未来を信じて歩く光を得たひとときに
心からの感謝を込めて。
フェニックス会(京都ライトハウス生活訓練部終了者の会)主催 
秋の集い「前川裕美トークライブ」に寄せて
編集後記
涙あふれて止められない、そんな「心ふるえる出会い」って何だろう・・・。
もしかしたら、それはいつも自分の心の引き出しにある何か、
蓋をして大切に持ち続けている何か、
それが何なのかに気付く体験こそ、「心ふるえる出会い」ではないでしょうか。
誰かの語る言葉が、歌声が、自分の未来を描くきっかけになること。
秋の日のミルキーさんのように
私もそんな出会いに幾度も恵まれ、導かれた今を生きています。
前川裕美さんも、きっとそんな出会いを宝に自分らしい道を歩き、未来を描く力を伝え、
それを感じる誰かが、また新たな宝を得て
一期一会の心ふるえる出会いを、生み出すのかもしれません。
今後の前川裕美さんの活動予定については、
前川裕美オフィシャルウエブサイト
よりご参照ください。
ーー このメールの内容は以上です。
発行:  京都府視覚障害者協会 
発行日: 2013年12月20日
☆どうもありがとうございました。

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