お知らせ
[報告] 「第55回政令指定都市身体障害者福祉団体連絡協議会」参加報告
理事 藤原 健司
今年度の標記協議会は、8月23日(土)の午後から、静岡市のホテルアソシア静岡で開催されました。静岡市が2005年に政令指定都市に移行してから初の開催です。
当日は各政令指定都市からの参加者が、全体会に引き続き六つの分科会に分かれて提出議案の検討協議を行いました。本会からは、事業企画部から久保部長と藤原が参加し、討議と情報交換を通じて交流を深めました。
ここでは、その主な内容をご紹介します。
今回の特徴として、各都市が同じような悩みを抱えていることがより明確になったことが上げられます。提出された議題も複数の都市で重複しており、その意味では、共通の課題を抱える当事者同士が話題を共有する有意義な場となりました。
討議された内容の一つに、「視覚障害のあるあん摩・マッサージ師を、ヘルスキーパーとして政令指定都市が率先して雇用してほしい」という議題がありました。本会としても毎年京都府・京都市に要望している内容であり、また他都市でもまだ実現できていないことから、課題や今後の取り組み方についても様々なヒントを得ることができました。
次に、横断歩道へのエスコートゾーン敷設についての課題の討議では、信号を管轄する都道府県警察と道路を管轄する国や市町村との間で調整が難しく、そのことがエスコートゾーン敷設の妨げになっている事例が多く報告されました。本会としても、引き続き京都府警察本部及び各市町村への働きかけを行っていくと共に、設置プロセスの簡略化についても日盲連を通じて要望していきたいと思います。
情報交換では、日常生活用具給付等事業に関する内容が、本会をはじめ3団体から提案されました。給付品目や支給対象者についての地域間格差が拡大している中で、他団体との情報交換を引き続き行い、制度の前進につなげていきたいと思います。特に、拡大読書器について支給対象等級を制限しているのは京都市のみであり、また点字ディスプレイを視覚のみの単一障害者にも給付するよう制度改善を行う都市も増加している中で、本会としてもより取り組みを強めていきたいとの気持ちを新たにしました。一時期休眠状態だったメーリングリストが活発に活用されるようになり、年に一度の会議以外でも情報交換を継続していく下地ができることを感じながら帰郷しました。
なお、来年度の第56回協議会は、8月29日に北九州市で開催されます。
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