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お知らせ

[地域団体より報告] 与謝野町内の音声信号調査に参加して

                  京都府視覚障害者協会与謝支部
                     
8月10日、賛助会員の方と新しく入会された濵田康祐(はまだ こうすけ)さんが与謝野町《よさのちょう》内の音声信号機の点検に行きました。自己紹介もかねて濵田さんの感想を以下に紹介させていただきます。
新型コロナの影響でなかなか支部の例会が開催できず、7月にようやく与謝支部の末席に加えていただいた濱田と申します。弱肺者(誤字ではない)ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
さて8月10日台風一過のほんの少し爽やかな午後、与謝野町《よさのちょう》内の音声信号機のチェックに与謝支部の有志で行ってきました。与謝野町内には合計5箇所音声信号機があります。旧加悦町《かやちょう》に一つ、旧岩滝町《いわたきちょう》に四つ、鳥居篤治郎(とりい とくじろう)先生のホームランド(英語で自国または母国の意味)旧野田川町《のだがわちょう》には残念ながら一つもありません。加悦地域では、旧役場庁舎のところにありますが、今では周囲のお店も更地となり、行く人も少ないのでせっかくの音声信号がもったいない気がしました。岩滝地域は役場本庁舎の前、男山《おとこやま》地区の交差点、京都府立医科大学附属北部医療《きょうとふりついかだいがくふぞくほくぶいりょう》センター(以下、北部医療センター)にある大きな交差点、岩滝《いわたき》小学校の横断歩道(ここは押しボタン式)がありました。
気づいた点を列記します。私自身、歩行者用信号が点滅になると音が消えることに今回初めて気づきました。
男山地域の交差点に関しては連休等でバイクが渋滞することが多く、その時にはエンジンの騒音で音声信号の音が聞こえないかもしれません。北部医療センター近くの音声信号も同様です。
役場前は横断歩道前の点字ブロックの近くにある溝蓋《みぞぶた》は網目が小さく、白杖が入りこむことはありませんでしたが、すぐ近くの溝蓋は穴が大きく白杖が中に入り込んでしまうので危ないと感じました。
岩滝小学校前は少し小高い所にあり交通量も少なめです。押しボタンにより、必要な時だけ音声が鳴るので、近隣のどこからも文句は出ず、私をはじめ弱視の人にとってはこれが一番良いかなと感じました。
音声信号機が増えることを今後も望みます。特に今もう既に押しボタンのある所には早速音が出るところに出るようにしてもらいたいです。
交通の問題で感じることとして、信号機のない横断歩道で止まらない車の多いことに閉口しています。最低なのは片方の車が止まってくれているのに、逆側の車が平気で無視して走り去る場合が多すぎます。横断歩道前での停車は交通ルール上の義務となっています。こうした義務違反はもっともっと取り締まり強化をしてもらいたいと思います。交通環境の改善は、ともすると犠牲者が出ないと対応が半歩も進まないのが現状でしょうが、視覚障害者をはじめ誰かが生贄(いけにえ)になるようなことがあってはなりません。みんなで声をあげていきたいものです。
「白杖を見ると吠えかかってくる犬と、それに対して何も言わずほったらかしにする飼い主は最低限のマナーを身につけてほしい」「自転車ですれ違う人たちはベルを鳴らしてほしい」などなど、白杖を持って町に出るたびにあれこれ思う毎日です。

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