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お知らせ

[報告] 地域別福祉大会を終えて

 今年度、地域別に分かれての開催となった地域別福祉大会が、3月に行われました。いずれも会員の皆さまをはじめ、賛助団体・地域のボランティアグループの皆さまにご協力いただき、成功裏に終了することができました。本当にありがとうございました。
 簡単ではありますが、報告をさせていただきます。
<府内北部地域福祉大会>
 3月11日に行われた府内北部地域の大会には、約80名の方にご参加いただきました。
 以前から、北部地域であはき法19条裁判について学習する機会を持ってほしいとの声が寄せられていたことから、午前は裁判についての学習会を行いました。松井(まつい)三療部長から、裁判の経過や傍聴に行って感じたことなども含めて報告がありました。そして、ご自身が人生半ばで視覚障害者となった後に、京都府立視力障害者福祉センターで三療を学び職業人として自立できた過程を振り返り、「自分と同じように、これからも三療を中途視覚障害者が自立していける職業として、残していきたい」と熱く語られ、参加された皆さまも大いに感銘を受けておられました。その後、斎藤副会長をはじめ、実際に北部地域で三療を職業としてこられた方の報告、「園部方式」に代表される自治体による施術費助成制度の変遷などについての質疑応答もあり、多くの方に声を出していただきました。私たちが今後取り組む方向性について、これまで三療には馴染みのなかった方も含めて共有する時間となりました。
 午後は、まず、地域団体・賛助団体等からの要望事項についての検討を行いました。多くの要望が寄せられ、各地域団体がそれぞれの地域で視覚障害者の社会参加に向けて取り組んでおられることを参加者で共有する場となりました。
 次に、北部拠点設置に向けての経過をご報告し、意見交換を行いました。現在、福知山市に支援をお願いしていますが、今後も地域団体の皆さまと共に拠点設置に向けて検討を続けてまいります。
 最後に、宮津の小濃(おのう)支部長から今年度北部地域で行う「白杖安全デー」の計画について、丹後視力障害者福祉センターの三原(みはら)所長から「ふれあいまつり」の予定についてご報告いただきました。
 今後、地域団体長や北部担当の地域支援部員の皆さまと共に、一つでも多くの要望が実現するよう、取り組んでいきたいと思います。
      (多くの参加者のもと開催された北部地域福祉大会の様子)
<府内南部地域福祉大会>
 『南部アイセンターだより』でも掲載されていますが、3月18日に南部アイセンターで開催しました。
 本会では京都府への予算要望活動は毎年行っておりますが、京都府から「それは市町村の事業なので」という回答しか得られずなかなか進展しない課題があります。しかし、各市町村に対して要望活動の必要性は認識していても、地域団体の運営自体がなかなか難しい地域もあるのが現状です。
 これを近隣地域や地域支援部などが協力してもっと支援できないかということで始めたのが、今年度からの新しい試みの地域別福祉大会です。
 「要望書を作るのが億劫だったり、文章を書くのが苦手だったりするだけで、要望がないのではない」というところからスタートして、各地域団体と協力団体が何か声を出す大会にしようと計画しました。
<京都市内地域福祉大会>
 3月21日に行われた京都市内地域の大会には、約70名の方にご参加いただきました。
 災害についての取り組みが懸案となっていたことから、午前中は、防災についての学習会を行いました。まず、京都市保健福祉総務課労務担当課長の永森光康(ながもり みつやす)氏から、京都市における福祉避難所について、ご説明いただきました。その後、佛教大学福祉教育開発センター講師の後藤 至功(ごとう ゆきのり)氏から、「京都に災害が起こったら~視覚障害者の快適な避難生活を考える~」というテーマでお話しいただきました。
 福祉避難所と言っても、すべての当事者が避難できるわけではないことや、福祉避難所にも多様な障害者・高齢者が入る仕組みになっていることから、視覚障害者が安心して避難生活を送るためにどのような取り組みや提案が必要なのか、お話しいただきました。
 また、区ごとにサテライト的な避難所を設けていくことの大切さなど、私たちが考えていかなければならない、様々な課題を提起いただきました。
 また、昼食時には、実際に避難所で使う、段ボール製のベッドやトイレを展示していただきました。直接触ったり、実際に寝転がってみたりと、多くの方に体験していただくことができました。普段あまり接することの少ない他地域の会員さん同士も、体験しながら交流する良い機会となりました。
 午後は、まず、昨年度の要望活動の成果について報告しました。その中で、今月号でも掲載している、京都市の日常生活用具給付事業における改善や、入院時意思疎通支援事業の来年度実施についてお伝えしました。長年何度も京都市と話し合いを重ねる中で前進できたことを参加者の皆さまと共有することができました。その後、地域団体からの要望事項についての検討を行いました。提出された団体は少なかったのですが、その分、一つひとつの要望について、確認と意見交換を行うことができました。最後に、賛助団体である、フェニックス会・JRPS京都・きららの会から、活動報告や今後の行事のPRなどをしていただきました。
 京都市内地域の会員同士の交流や、団体間の連携はまだまだ他の地域に比べると少ないのかもしれません。しかし、今回、共に交流し話し合う場が持てたことで、市内地域においても、個人としての活動だけではなく、視覚障害者同士が交流や話し合いを積み重ねていくきっかけができたのではないかと思います。
(京都市内地域福祉大会の様子)(段ボール製のベッドを体験する参加者)

関連画像


京都市内地域福祉大会の様子です。

女性が段ボール製のベッドに寝転がって体験されています。

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