活動紹介
メルマガ色鉛筆第30号(「あるある失敗談2」)
タイトル あるある失敗談2
こんにちは、色鉛筆編集チームです。
好評につき、あるある失敗談を再びお届けします。
どうぞ、カラフルなエピソードをお楽しみください。
突然の「こんにちは」あるあるです。
私の視力は、シルエットがぼんやりわかる程度。
「こんにちは」とか「久しぶり」と自分に向かって声をかけてくる人に出会うと、
「誰かしら?」と思いながらも、とりあえず「こんにちは」とごあいさつ。
でも、私の「こんにちは」の声は空しく宙をさまよったまま…。
どうやら声をかけられたのは私ではなく、
私の真後ろの方だったようです。
声の向きだけで判断すると、なんだか妙な間違いが起こるものですね。
弱視の子育てママから、「視野からはみだしてた!」というあるあるです。
子ども2人を連れていつものスーパーへ行った時のこと。
お菓子売り場で、お兄ちゃん(4歳)がお菓子を選んでいる間に、
私が妹のビスケットを選んでいると、
お兄ちゃんが「僕これにする」と「トッポ」を持ってきました。
「いいよ」とカゴに入れ、他の食料品もカゴに入れてレジへ。
普通に会計をしたら、私の計算より300円程オーバー…?
「あれっ」と思ったら、「コアラのマーチ」と「アンパンマンビスケット」が…。
お兄ちゃんが入れたのを全く気付かなかった私。
お金も払ったし、返すとも言えずに買って帰りました。
最近、勝手にカゴに入れられるようになったので気を付けなければと思いつつ、
ちゃんと妹の分も入れていて優しいなと思いました。
子ども2人を連れて小児科受診、
終わって靴に履き替えて出る時のこと。
2歳の娘をだっこして靴を履きスリッパを片付け、外へ出て隣の薬局へ行くと、
薬剤師さんが「お嬢ちゃん、大きな靴持ってるね」と。
見ると、大人の靴。
小児科で誰かのを持ってきたと、すぐに返却に走りました。
周りの方々は、天然なお母さんという目だったかな?
思い込みあるあるです。
見えない2人で食べ放題のお店に行きました。
以前、見えてる人達と来た時には「すきやき食べ放題コース」を食べました。
鍋は見えない2人ではたいへんだし、「ステーキ食べ放題コース」というのにし
ました。
そしたら、生肉とホットプレートが出てきました。
ステーキの焼き加減、鍋より難しいかも。
ビジネスシーンでのあるある、手の位置はどこ?
初対面の方にごあいさつをさせて頂く時、
きちんと相手の方を向いているかどうか声の向きで確かめたりしますね。
失礼のないようにと、自分の右手を軽く差し出しながら「○○さんはこちらです
か?」と聞き、
相手の位置を確認してから名刺交換をします。
名刺の上下を確かめて、名刺入れの上に置いて差し出します。
自分サイドからのアクションだから、ここまでは順調です。
次に、相手の方からも名刺を受け取ります。
自分の差し出した位置よりはやや高めの位置に名刺が差し出されているであろう
ことを推察し、
静かに手を出しますが、
ここが空中浮遊でなかなかうまくキャッチできません。
相手の方が配慮してくださり、
私の手に名刺を当ててくださってキャッチできるなんてことはしばしば。
スマートなビジネスマナーでやりとりしたいところですが、
自分の手はじっとして「頂戴」のポーズが一番スマートかもですね。
次に、資料などをお渡しし、それを見ながらのやりとりでは対話なので問題な
いのですが、
相手がどんな角度で資料を持っているのかがわからないので、
頭を下げてお礼を言う際にその資料が自分の頭に当たるなんてこともあります。
相手の方は老眼だったのか、想定外に資料を離して読んでおられたようです。
「おっとっとっ」とお互いにびっくり、声の距離からは自然な立ち位置だったは
ずなのに、なぜ?
ヘッドバットかましてお礼のあいさつなんて、ありえないですよね。
さわってもわからないぞ!というあるあるです。
小なすにえびのすり身を詰めた冷凍食品があったので、煮物にして晩ごはんに
しようと思っていました。
ところが昼寝をしてしまい、気が付けばすっかり夕方になっていて、あわてて支
度に取りかかりました。
そして、できあがった煮物を食べてびっくり。
なすではなく、冷凍のたこやきを炊いていました。
バナナジュースを作るのに、牛乳と間違えていちご牛乳で作っていました。
なんか不自然な甘さがするなぁと思っていたのですが、まずくはなかったので普
通に飲んでいました。
次の日、少し残っていた牛乳でもう一度作ろうということになり、
足りない牛乳の分はアイスコーヒーを使うことにしました。
バナナといちご牛乳とコーヒー、どんな味か想像できますか?
甘いような、苦いような…。
それはそれは摩訶不思議な味でした。
色はどうだったんでしょうね。
黄色とピンクと茶色…。
見えていたら絶対に手をつけない色だと思います。
牛丼チェーン店で、チーズ牛丼をお持ち帰りで買いました。
帰って食べようとすると、ふたの上にセロテープでとめてあるものがあります。
これがチーズか、チーズソースみたい、これでプラス120円は高いぞと思いな
がら
牛丼の上にかけました。
食べるとむっちゃ辛い。
食べてからわかりました。
チーズソースではなくて、タバスコでした。
どうしよう、全部かけてしまいました。
残念、チーズはしっかり中に入っていました。
家族を手引きする人、家族に手引きされる人、
どっちも「なんでやねん」というあるあるです。
「エスカレーター始まり」と、いつものごとく夫のぶっきらぼうな声かけに、
私はいつものエスカレーター前スタンバイ。
白杖でエスカレーターの乗り口の内側を確認し、ベルトにタッチした瞬間よろよ
ろと。
まさかの下向き?
吸い込まれるような感じにびっくり。
「なんでびっくり?」と、私の様子に夫がびっくり?
以後、滑舌良く「下り」「上り」が夫の協調ワードに!
夫が私の手に自分の手を添えてベルトにタッチ、そこまでできたら満点と告げた
ら、
夫に手を取られ、成すがままにオーバーアクションでベルトにタッチ。
さりげなくやさしくできないのは、夫のテレなのか、?
夫とエスカレーターに乗るたびに、関取の張り手みたいにベルトをタッチしてい
る私
今では「ドスコイ」の掛け声まで定番に。
バカ夫婦丸出しで恥ずかしすぎる、なんでやねん!
暮らしの中のあらゆるところで、あるある失敗談は生まれるのですね。
普通に生きていても毎日が大冒険。
やや刺激的、疲れが倍増するなど、失敗にもあれこれあるようですね。
次回のあるある失敗談をお楽しみに!
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
助成協力: 京都オムロン地域協力基金
発行日: 2014年12月5日
☆どうもありがとうございました。