活動紹介
メルマガ色鉛筆第336号「みんなでわいわい、レクリエーションやってみた!」
タイトル みんなでわいわい、レクリエーションやってみた!
メルマガ色鉛筆編集チーム
こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームです。
今回は、アナログゲームの体験レポートです。
点字つき懐メロかるたとグラマをやってみました。
ゲームの前にまずはウォーミングアップ。
持参したランチやスイーツを楽しみながらの自己紹介です。
自己紹介のテーマをその場で参加者さんに出してもらいました。
「行きたいところ、本日のコーデ、帽子」のテーマが飛び出しました。
同じテーマで自己紹介すると、その方のキャラクターが
ほんわか見えておもしろいんです。
参加者さんのご家族、小学6年生の娘さんと、
デビューホヤホヤのガイドヘルパーさんを含め、10名でレクスタートです。
最初に点字つき懐メロかるたをやってみました。
かるたには点字と大き目の文字で曲名が書いてあります。
札は一般的なかるたの札とは異なり、厚みがあります。
この厚みのおかげで、札の位置の確認がしやすく、
札がずれにくいのです。
2名が向かい合わせに座って対戦します。
ちなみに今回はサイコロの5の目の位置に札をならべました。
点字をさわって曲名を確認し位置をおぼえます。
点字が読めない、墨字も読めない人は、見える人に読んでもらって位置をおぼえます。
出題者は何かしらその曲を表すヒントになるものを伝えます。
今回はあえてずれた音程で歌ってみたり、「タンタターン」と
イントロを口ずさんだり、曲の途中から歌ったりしてみました。
1枚札をとると、そこに新しい札を置きます。
新たな札の曲名と位置を頭に入れて、再度プレイ開始。
このかるた、札をとるプレイヤーになるのもいいし、
出題者になるのもおもしろいのです。
今回はかるたが2組でしたので、4名がプレイヤー、あとは出題者になりました。
このかるた、曲名をリクエストして作ってもらいました。
120曲分あるのですが、
その中から10曲やってみました。
70代の方にモニターになってもらって、
知っている曲のみ選んでいただいたところ、40曲ほどありました。
今回は30~70代のメンバーでプレイしました。
アニソン、フォーク、歌謡曲、J-POPなどです。
あえて50音順に札を出すと、「あ」ではじまる曲が数曲ならんだりするので、
札の位置がおぼえにくくなったりして、それもおもしろいのです。
ゲームとなると勝負心が高鳴り、はりきって「はい」と
札に手をのばす元気女子もおられ、思わず同時に札にタッチ、
おててとおててがピッタンコです。
「これ、恋が生まれるかもね」なんて冗談も混ぜながらのプレイでした。
最後の1枚になると、出題者はおもしろいひっかけを考えます。
「赤いスイートピー」の札だったので、他の聖子ちゃんの曲を2曲歌いました。
ラスト1枚の時には、まぎらわしいイントロなんかをやるのもおもしろいですよね。
知らない曲でもなんとなく、この曲かなという雰囲気で
札に手をのばす方もおられました。
「なるほど、なんとなくそんな雰囲気・・・」
そんなひっかっけ出題もできるのだと、ヒントをいただきました。
次回は、出題役の方に、事前にお願いする曲を数曲お伝えしておいて、
策を練ってご参加いただくのもよいなあと考えています。
朗々と歌詞を吟じるのもありかも、手持ちの楽器で出題なんてのも
盛り上がりそうです。
お次はグラマをやってみました。
物の様子や感情を重さで表すゲームです。
通常は4名でプレイします。
今回は2名1組で8名が参加、ペアで相談しながらプレイしてもらいました。
進行役とサポート役も大忙しでその場を盛り上げていきます。
ステップ1ではりんご飴の中に入っているりんごの重さを
みんなで考えてもらいました。
これは難しいお題でした。
ペアであれこれ相談しつつ、余談トークもはずみます。
さて、いざ天秤に乗せて「せーの」で手を放すと、釣りあわずに天秤が傾きます。
音や天秤の傾きで、全盲の方もすぐにどれが重かったか判断されていました。
そして、実際に4つのおもりの入った袋をぐるぐる交換して、
他の方と自分たちの考えた重さとのちがいを確かめていきます。
どれとどれが近いとか、そんな意見も飛び出します。
では、あれとこれを天秤に乗せて試してみようということになり、
再度2つ乗せて「せーの」です。
すると、見事釣りあいました。
これもみんなの意見がピッタンコで達成感ありますね。
ステップ2ではみんなで小学6年生になりました。
遠足にもっていくおやつを考えます。
好きな子がクラスにいて、その子と一緒に食べるおやつです。
コアラのマーチ、チェルシー、ハイチュー、プリッツの4つが
提案されたので、2番目に重いのはどれかと、皆さんで相談です。
そして、2番目に重いのはハイチューということになり、
その重さを想像して、実際に袋におもりをいれて、いざ天秤へ。
釣りあっても釣りあわなくてもわいわいです。
みんな小学6年生になりきってますから、とにかく元気でにぎやかです。
最後は勇気の重さについてみんなで考えました。
これ、勇気いるよね、それってどんなシーンだろうか、それぞれ出し合います。
8名がみんな勇気あるシーンを提案して、さらにペアでどちらかを選び、
4つ提案された勇気のあるシーンについて考えます。
プールに飛び込む、
この提案には、それって高い飛び込み台から?、深いプールなの?、
見えているとき、それとも見えない中で?など、いろんな質問が出ました。
また、駅のホームで一斉に電車が入線してきている中、
不安な面持ちで電車へ乗り込む時、苦い薬を飲む時、
小学校に福祉授業に行く時の4つが提案されました。
どっちが怖いかな、勇気がいるかな?、
みんな真面目に考えます。
みんなで相談した結果、2番目に勇気のあるシーンは
「電車に乗る時」ということになり、その勇気の重さを袋に入れました。
何度か天秤に乗せ、3つの袋が釣りあうことがわかり、
最後の1つも、微調整して、4つ載せて「せーの」、
最後にきれいに天秤が釣りあって大拍手。
釣りあっても釣りあわなくてもいいゲームだけど、やっぱりみんなの思いや
感覚が近づいたってことに「わーい」でした。
ゲームを終えて一呼吸です。
はじめてやってみたけど、なんか楽しいし、深いなあ、
普段使わない脳を使った気がする、
勝ち負けじゃないってところがすごくよかった。
いっぱい遊んで疲れたけれど、ちょっとあったかいものを共有しました。
そして、最後に感動のコメントがありました。
いつもは考えないようなこと、自分について考えることができてよかった、
これ、小学6年生さんのコメントなんです。
うーん、やられたー、大人の心はぎゅっとつかまれました。
ところで、このレクの進行役のオバサンは終始冗談言いまくり、ふざけまくり、
ガイドヘルパーさんも大活躍でした。
点字付き懐メロかるたは100曲6000円(税抜)、
詳細はオトラボにお問合せ下さい。
グラマはビーラインドプロジェクト公式ショップにて、
6500円で予約販売中です。
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日: 2024年4月26日
☆どうもありがとうございました。