活動紹介
メルマガ色鉛筆第312号「誤字にやさしい突っ込みを」
タイトル 誤字にやさしい突っ込みを
メルマガ色鉛筆編集チーム
こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームです。
音声で文字入力をしているとうっかり文字変換ミスが生まれて、
それをスルーしてしまうことが多々あります。
スルーしてばかり、ゆっくり聞き返せていないことも多々あります。
時間と気持ちにゆとりをもって作業できるといいのですが、
それができなくて・・・という言い訳です。
ちゃんと1文字ずつ聞き返すと、誤字は見つかります。
見つかるはずです。
でも、たまーにこの字で合っているのかなと立ち止まることもあり、
そんなときは辞典で調べます。
辞典と言っても、ネットで検索です。
すると、類義語とか、同じ音で別の文字、しかも同じ意味なんてのも出てきて、
それならどちらを選択するのが適切かなんてことを考えます。
辞典を見ていても判断しかねる、そんな時は用例を読んでみて探ります。
こういう表記探索をしていると、いろんな言葉の意味に出くわします。
それがなんとおもしろいことか。
一つの言葉でいくつもの意味を持っている言葉がありますよね。
普段意識しないけれど、なるほどというものがあったり、
そう言えば、こんな意味もあったなあと思い出すことがあります。
言葉って深いですね。そして、誤字からひろがる世界ももしかしたら深いかも
。
同じ音でちがう文字、思わず生まれてくる音声入力あるあるの誤字、
見えていたらおそらくなかったであろう、その誤字に、
「その字、まちがっていますよ」ではなく、
ユーモアたっぷりに突っ込んでみよう、そんな取り組みをしてみました。
まずはどの文字が誤字か、短文の中の誤字を見つけていきます。
そして、突っ込みを考えてみました。
誤字を指摘されると、とてもきつい気持ちになることがあります。
まるで自分を否定されたような気持ちになることさえあります。
今回はあえて短文の中に誤字を作って、
その誤字の入った短文に突っ込んでみるというワークを3人でやってみました。
誤字のある短文をつくるところからスタートです。
どこにどんな誤字を入れようかな、考えました。
そして、誤字のある短文を前に、ほんのり口元がゆるんできました。
なぜかやさしい気持ちもひろがります。
突っ込みから元の短文のどこに誤字があるのかイメージしてみてくださいね。
そして、イメージどおりかどうか、誤字も見つけてくださいね。
それでは、ここから誤字突っ込みのはじまり、はじまり。
ペンネーム クロ猫に赤リボン
(10代 男性 全盲)
(30代 女性 弱視)
(50代 女性 弱視)
★手餅花火を買った。
→パチパチとお口の中ではじける
新触感和風スイーツなのかな?
★育て手いたひまわりが咲いた。
→随分手がかかったのかな、それとも手のひらサイズのひまわりってことかな?
★蚊取り線香が亡くなった。
→チーン、南無阿弥陀仏。
→お葬式あげないと
★プールに行く予定を立て田。
→まさかの水田?
★僧めんを食べた。
→ラーメン つけ麺 僕僧めん、
なんか新しいアイドルに食いついてるのかしら。
→どんな修行なのかな。
★スイカ割りを下。
→うーん、確かに棒は上から下に振り下ろすけど、
だとしたら
スイカ割りは下
だよね。
★浴衣を切る。
→浴衣リメイク、何作るのかな?
→バラバラになっちゃった。新しい浴衣を買わなきゃ。
★盆踊りおした。
→「夜桜お七」みたいね、誰のお名前かしら。
★下記氷を作った。
→下記の通り、氷ミッション承りました。
★扇風機の前にジン取る。
→ウォッカはどこですか。
→扇風機の前でお酒を飲むのかな。
★スーパーの食料品売り場で鈴む。
→鈴虫が鳴くと、たしかに涼しそうだけど。
→スーパーに風鈴の音色が響いていたのですか?多少涼しくなるとは思いますが
、
汗は止まらないのでは?
★汗がとまらず、名句はくずれたままだ。
→松尾芭蕉ってどんな化粧してたんでしょうね。
★さっぱりしたものばかりが嘱託に並ぶ。
→さっぱりした方たちが働いているんですね。
★マサに夏、そんな元気な色のバッグがほしい。
→鬼に金棒みたい、マサ君元気がいいですね。
★防止で日焼け対策をする。
→どんなアイテムで日焼けを防止すればいいのでしょうか
★冷蔵庫にあったはずのアイスクリームは、あっという間に消えて島う。
→島人(しまんちゅ)の方はたくさんアイス食べそうですよね。
→アイスクリームはどこの島に消えてしまったのでしょうか?北極とか?
★スイカにはリコピンが豊富田。
→そんな名字の人、いそうですね。
→田んぼにもスイカが実ったんですね。
★手持ち花火を2羽で楽しむ。
→ペットの鳥さんも楽しんでますね。
→もしかして、ファンタジーのワンシーンかな。
ドナルドとデイジーの夏デートだったりして。
★バーベキューを下。
→川の下流でやるの、いいよね。
→おいしいお肉に下包み。
★花火退会に出かけた。
→これって会員制だったんだ。
★スイカワリをした。
→そんな名前の植物ありそう!
★高校野球を艦船する。
→海の上から、って新しいですね。試したい。
→大船に乗ったつもりで。
★扇風機で「あー」と言って安孫だ。
→子供も大人も、それこそ孫もやるよね。
★瀬見の大合唱。
→瀬見に集まってみんなで歌ったのね。
→虫かと思いきや、人なら大迫力ですね。
★お盆保美はゆっくりと過ごす。
→保美さん、お盆くらいゆっくりしてください。
★和尚さんが言えに来られる。
→何を言う?和尚さんだけに説法でしょうか。
★礼帽に頼る毎日。
→夏はできればクーラーに頼りたい。
→礼儀正しさより、涼しさをとってもいいのよ。
編集後記
うっかり誤字、気付かなかった、きゃー恥ずかしい、
そんなことが、よくあります。
よくあると、いけないこともあります。
いけないことの中でも、やさしい気持ちになれたら、救われることもあります。
今回は誤字にスポットを当てました。
誤字以外にもいけない失敗はいろいろあります。
いろいろ起きます。
そんな時、でも、ちょっとおもしろい連想が生まれたら、
ほんわかと口元がゆるむでしょうか。
誤字突っ込みを読んでいたら、そんな小さな笑顔が心に浮かびました。
-- このメールの内容は以上です。
発行: 京都府視覚障害者協会
発行日: 2023年8月18日
☆どうもありがとうございました。