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活動紹介

メルマガ色鉛筆第303号「ポエムの部屋」

タイトル ポエムの部屋
メルマガ色鉛筆編集チーム
こんにちは。
メルマガ色鉛筆編集チームです。
今回は、小さな詩を囲んで、何人かの人と交流しました。
詩をもらった人、その詩を読んだ人、詩を作った人へ、詩の中の「貴女」へ、
さまざまな思いがひろがっていきました。
まさにここはポエムの部屋です。
まずは、詩をもらった方からのお声です。
ペンネーム 乙女心(50代 女性 弱視)
 私は色変の50代女性です。
私の病気が進行する過程を、そばで見てきた人。
その人から小さな詩が届きました。
日々の天気をこんな風に捉え、私のことを気にしてくれていたのだなぁ。
そのことが心にじんわりとひろがって、涙が出ました。
その詩を以下に共有します。
★詩 ここから
晴れた朝、青空を見上げると清々しいと思います。
でも貴女を想うと眩しくて歩きにくいだろうなと考えます。
雨の朝、鬱陶しい気分になります。
でも貴女を想うと、傘が顔を守ってくれるだろうと、少し安心します。
曇りの朝、気分は少し重たくなります。
でも貴女を想うと、今日は歩きやすいヒカリだなぁとほっとします。
寒い朝、私は手をポケットに入れて歩きます。
でも貴女を想うと、白杖を持つ手の指先が冷たいだろうなぁと考えます。
★詩 ここまで。
 メルマガ色鉛筆編集チームは、この詩を乙女心さんから受け取りました。
そして、何人かで「ポエムの部屋」のひとときを持ちました。
すると、小さなカードがいくつか届きました。
そこには、この詩にふれた人たちの思いが記されています。
以下、紹介します。
★ライトグレーさんよりメッセージが届きました
 雨の日のことも出てきますが、二人の明るい将来を感じさせる「鮮やかな空色
」を思い浮かべました。
作者さんへ
「貴女のことがすごく気になるんですね。」
貴女へ
「いつも心配してくれている方がいますよ。」
★あったか色さんよりメッセージカードが届きました。
詩を読んで私の目の前に広がった色は、
オフホワイトと日向夏の皮の色を混ぜたような、
ほのかにあたたかみを持った優しげな色でした。
カードの説明をします。
白い下地で表面が少しざらついている手触りのカードで、全体的に黄色の色鉛筆
で軽いタッチで薄く塗られている。さらにその上から白い色鉛筆で薄く塗り重ね
てある。
全体的にぼかしたような色合い。
カードの右下には高さのちがうひまわりのイラストが二つ、色鉛筆で描かれてい
る。
茎と葉の部分は濃い緑色で塗ってカード全体のイメージのアクセントになってい
る。
メッセージは焦げていない茶色のペンで。太い線ではなく、細い線で書く。
ツインペンであれば、細いほうを使う。
水性ペンを使うが、紙の色が透けるようなものではなく、しっかり色が出るもの
を選ぶ。
カード左上寄りに作者へのメッセージ、
右下寄りに貴女へのメッセージが添えられている。
作者さんへ
とても大切な方なのですね。
貴女へ
素敵な一日になりますように。
★さわやかさんからメッセージカードが届きました。
カードはオレンジシャーベットの色
やわらかな和紙素材。
紺色のサインペンで、
「いつか逢える人ですか」と添えられている。
少し浮き上がった紺色の四葉のクローバーが右端にあります。
★ラベンダーさんからのメッセージです。
詩を読んで、くすんだ白にほんの少し水色が混ざったようなマーブルの世界が
ひろがりました。
儚くてやさしい、見えるようで見えない心のような色です。
カードの説明をします。
薄水色にグレーがかかったカード。
シルエットだけの白鳥が右下に小さくいます。
文字は青いインクのボールペン字。
作者さんへ
あなたのまなざしを、私は見てみたい。
貴女へ
見られてるんじゃない、見守られているんですね。
★くっきり色さんからのメッセージです。
読んで心にひろがったもの、それは「とってもきれい」ということ。
水のように透き通った世界が見えました。
第一印象が「無垢」だったので。紙漉きの和紙を使ったメッセージカードに、
傘をさした女の子のイラストを添えてみたくなりました。
メッセージは淡い水色のペン、銀色でもいいかな。
作者さんへ
顔が見えた気がする。
貴女へ
話がしてみたい。
★最後は風色さんからのカード2種類です。
カードその1
すきがみを使用します。
墨汁を吸わせた筆に少しずつ水を含ませながら下から線を描いていくような感覚
で。
漆黒から錫色、そして限りなく上から真っ白になるように。
真ん中には小さな金粉を少し撒いてみたいです。
メッセージはいらない気がしますが、もし書くなら
透明の盛り上がったつるんとしたシールで、点字の「ふ」を三つ。
カードその2
上から青 下から黄色のコンテで色を塗ります。
その上に水を含んだ筆を滑らせます。
滲んだところがあってもいいです。
その上から白のコンテで三つくらい大きさの違う丸を三つ描きます。
文字はカードその1と同じ。
「ふふふ」について。
180度ひっくり返しても点字の「ふ」は「ふ」のままです。
カードは180度回転させることによって感じ方、雰囲気が変わると思います。
あなたの見え方、私の見え方。
その中で、同じ言葉に見える「ふふふ」。
「ふふふ」だって、あなた、私の感じ方次第。
だけど、何も考えずにあなたを思って、ただ漏れ出た言葉3文字です。
そのつるんとした透明の「ふふふ」にすら、あなたがどう思うのか知りたいです

 メッセージは以上です。
 どのメッセージも、そのカードのデザインもすべて頭と心で描かれたものです

読まれた方のもとでどのような世界がひろがるのでしょうか。
ポエムもそう、それを手にした人の心で、そのタイミングで、ひろがるもの、語
りかけるものはちがってきます。
 何か一つのものを囲んで語ること、自由にひろがる世界を共有すること、
色鉛筆でまたいつか。
 -- このメールの内容は以上です。
発行:  京都府視覚障害者協会
発行日: 2023年5月26日
☆どうもありがとうございました。

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