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メルマガ色鉛筆第121号「タンデムとアイセンター」

タイトル 「タンデムとアイセンター」
ペンネーム オレンジスイート(50代 女性 弱視)
 レポートの要旨です。
 今回の色鉛筆は、二つのテーマでお届けします。
 一つ目のテーマはタンデム自転車です。
初めてタンデム自転車に乗ったときの興奮と爽快感が伝わってきます。
 二つ目のテーマは南部アイセンターです。
南部アイセンターは、
京都府南部に視覚障害者が集える拠点をということで、2015年5月に京都府
城陽市にオープンした施設です。
京都府南部地域におけるガイドヘルパーの派遣業務もあわせて行っています。
オレンジスイートさんが、その様子や雰囲気を紹介してくれました。
 ここから本文です。
●初めてタンデム自転車に乗ったよ!
 タンデム自転車を体験しました。
 2年ほど前のことですが、デイジー版の『点字京都』を聞いていると、タンデ
ム自転車体験の記事がありました。
タンデム自転車って何?
2人乗りの自転車?
「わー、楽しそう!」と思いながら聞いていました。
 その数か月後、向日市競輪場でのタンデム自転車体験会の案内があり、さっそ
く申し込みをしました。
 当日は晴天で、サイクリング日和。
初めてのタンデム自転車にわくわく、どきどき。
目が見えていたころは通勤や買い物などで毎日のように自転車に乗っていたので、
こぎ出すととても懐かしく、また風を切る爽快感に思わず笑顔になりました。
 前に乗ってくださったパイロットの方は、なんと現役の競輪選手でした。
競輪の話をいろいろ聞かせてもらったりして会話もはずみ、
気がつくと競輪場の中をぐるぐると何周も走っていました。
帰り道、ついてきてもらった主人から、私がいちばん長く乗っていたと言われま
した。
 翌日、足はパンパン、歩くのも一苦労でした。
でも、風を切る気持ちよさや楽しさが忘れられず、
その後、同じ競輪場での体験会やアイセンター主催の体験会にも参加しました。
次は公道を走ってみたいと、夢は広がります。
 運動する機会の少ない私たちですが、
タンデム自転車ならば難しい技術もいらず、誰でも楽しむことができるように思
います。
まだまだタンデム自転車の台数は少ないそうですが、
1人でも多くの方にこの気持ちよさを味わってほしいなと思います。
●南部アイセンターのこと
 南部アイセンターが開設されて3年がたとうとしています。
アイセンターが開設される前は、ライトハウスで興味のある行事などがあっても、
「遠いし、時間もかかるし、まあ、いいか」という感じでした。
でも、身近にアイセンターができたことにより気軽に出かけられるようになりま
した。
 まずパソコンを習うために、週1回のペースで1年数か月通いました。
アイセンターができていなければ、今でもパソコンを始めていなかったかもしれ
ません。
今は、気になることがあるとすぐにパソコンを出して調べたり、
週1回ネットで食品などを注文したりと、便利に使っています。
 また、点字やオカリナのサークルにも参加しています。
特にオカリナは、この年になってこんなに熱中できる趣味が持てるなんて思いも
しませんでした。
サークルのみんなで合奏したり、自分の好きな曲をユーチューブで探して吹いて
みたりと、楽しんでいます。
最近は、演奏の依頼(?)もちらほらあるんですよ。
サークルに参加することにより他の地域の方と顔見知りになり、
そういう方たちとお話できるようになったのも楽しいことの一つです。
 アイセンターではサークルだけでなく、楽しい行事を企画したり、今の私たち
の問題を取り上げて会議を開いたりもしています。
アイセンターの開設にあたり力を尽くしてくださった方々、
そして運営にあたり力を尽くしてくださっている方々に対して感謝の気持ちでい
っぱいです。
 アイセンターができたことにより私の生活にも幅ができ、豊かになったようで
うれしく感じています。
この先、南部の拠点としてしっかりと根を張り、
私たちの心地よいオアシスとなるよう、大きく育っていくことを願っています。
私たちも、微力ながら協力していきたいと思います。
 まだアイセンターに行ったことがないという方、ぜひ遊びに来てくださいね。
 編集後記
 初めてのタンデム自転車体験、とても楽しかったみたいですね。
一度だけですが、私もタンデム自転車に乗ったことがあります。
そのとき、どうしても前に乗ってみたくなりました。
で、ちょっとした広場で、少しだけですが、前に乗ってハンドルを握りながら走
らせてもらいました。
障害物のない広いグラウンドのようなところでしたら、視覚障害者でも前に乗っ
て走れるんじゃないかなと思うんですけど…。
やっぱり危ないかしら?
 オレンジスイートさんも書いておられますが、南部アイセンターを訪れたこと
のない方、ぜひ一度は訪ねてみてください。
センター長がとてもあいそよく応対してくれるはず(?)です。
ほんとですよ。
-- このメールの内容は以上です。
発行:   京都府視覚障害者協会
発行日:  2018年5月3日
☆どうもありがとうございました。

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